#131 Miami
マイアミ(アメリカ)

カラフルな建物が並ぶカワイイ街

大西洋に面した海岸線と平行に走るオーシャンドライブ。アールデコの建物が連なっています。

 マイアミのイメージといえば、サウスビーチ(マイアミビーチ内)のアールデコ地区ではないでしょうか?

ビーチパトロール本部も、アールデコ。

 ペールピンクやペパーミントグリーン、レモンイエローに染まった建物がずらりと並ぶ、デザイン画から抜け出たような風景。かつてアヲハタのCMにアールデコ地区が登場した時は、こんなカワイイ街が実際にあるの? と、衝撃を受けたものです。

大西洋に面したマイアミビーチへ。街とビーチが隣接しています。
ヴァカンスシーズンの週末。あちこちから流れてくる音楽も混ざり合い、カオスな状態。

 「マイアミ=アールデコ地区」の思い込みがしっかり形成されていた私にとって、「マイアミビーチ市とマイアミ市は違う」と聞いた時、頭の中は少し混乱状態に。

マイアミ市には経済の中心地、ダウンタウンが。

 マイアミビーチは広い意味ではたしかにマイアミですが、行政区域で考えれば、そこはマイアミビーチ市。本土にあるマイアミ市とビスケーン湾を挟んで数本の橋で結ばれた、砂州を埋め立てた細長い島の東海岸です。いわゆるマイアミのごく一部に過ぎません。

 ガイドツアーに参加すると、マイアミにいろんな顔があることに驚きます。

 マイアミが今の姿へと進化を始めたのは1896年、フロリダ東海岸鉄道の延長によって。自動車の大量生産や高速道路の建設などの社会的な要因も重なり、1920年頃には前代未聞の急成長を遂げました。

2017.08.26(土)
文=古関千恵子