テキーラだけじゃない!
パワフルなメキシコワインの魅力
ドローレス・イダルゴの中心部から車で約30分。自然豊かな山間にある「La Santisima Trinidad」は、2015年にオープンしたばかりの新進気鋭のワイナリー。
メキシコといえばテキーラやビールのイメージが強いが、実はワインの生産にも適した土地なのだ。
イタリア、フランス、スペインなど、美味しいワインが作られる土地の気候がメキシコとよく似ていることから、ヨーロッパ通のオーナーがこの土地でメキシコが誇るワインを作りたいと、ワイナリーを創設した。
敷地内で栽培しているぶどうから、赤、白、ロゼの3種類、計6品種のワインを製造している。ワイン作りの中でとりわけこだわっているのが、熟成に用いる樽。樽に使用する木材の焼き加減によって、ワインの味にも大きな変化が生じる。ここでは、ぶどう本来の風味を最大限に活かし、程よい旨みを生み出すため、アメリカ産オーク材をミディアムローストした樽を使用。
2017.07.15(土)
文・撮影=中山理佐