孤高のシロナガスクジラは
一体どこにいるのか?

出発して早々に海鳥パフィンたちが群れる岩の島へ。興奮しつつも、心はシロナガスクジラに向かっています。

 キャプテンは周囲の漁船と無線でやりとりをしながらクジラの姿を探すけれど、一向に見つかりません。その間にクジラの生態の説明などをしてくれるのですが、寒さとの闘いの最中では、情報は耳に入ってきません。極寒の海上で2時間が経過。指先がチリチリとしびれてきました。

操船しながら、地元の漁船と情報交換をし、クジラを追うキャプテン。

 結局出会うことはなく、ハーブ入りのリカーで芯まで冷えた身体を温めたのちに、帰港することに。

最大30メートルという巨体のシロナガスクジラの背中。(C)Peter Waltl - Gentle Giants

 地元漁師さんからの情報によると、シロナガスクジラはかつてアイスランド西部にいたのが、10年位前からフーサヴィークへ移動し、ここ数年の遭遇の可能性が高いのは5~6月。それを過ぎると餌を取りに湾を出ていってしまうそう。とはいえ、気候の変化のためか、秋に姿を見せることもあるそうです。

シロナガスクジラとの遭遇率が高いのは5~6月! クルーズシーズンは4~11月。(C)Belén Ovide - Gentle Giants

 やっぱり30メートル級のシロナガスクジラを見てみたいけれども、フーサヴィークは1.5メートルのネズミイルカから、ザトウクジラ、ナガスクジラ、マッコウクジラ、オルカなど、見られる種類が豊富なのも特徴です。

2017.05.20(土)
文・撮影=古関千恵子