あえてカジノのないホテルに泊まる
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IRがオープンするたび、豪華なカジノが話題になるマカオ。でも、あえて「カジノをしない」という選択肢だってある。
アンチ・カジノ派に支持されているホテルといえば、半島部のウォーターフロントにあって、世界遺産やポルトガル風情漂うエリアにも近い「マンダリン オリエンタル マカオ」。マカオの5ツ星では珍しくカジノを併設していないここでは、喧騒を忘れてゆっくりとバカンスを過ごすことができる。
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カジノがないことに加えて、マカオのホテルの中では唯一無二ともいえるのが、ゲストルームやダイニングからの開放的な眺め。目の前の南灣湖に架かるマカオ・タイパ橋とマカオタワー、緑の中にコロニアルピンクの建物が立つペンニャの丘を望む景色は、「マカオはカジノの街」というイメージさえ覆してしまうほどに、凜として美しい。
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この絶景とともに味わいたいのが、週末のティータイムに提供されている「ヴィダ リカ バー」でのアフタヌーンティーだ。三段のウッドプレートにのった軽食とスイーツは、見た目もちょっとユニーク。
24カ月熟成のイベリコ豚やイカスミ、シャンパンなど高級食材をたくみに使った料理やスイーツはどれも、ひとつひとつに満足がゆくクオリティーの高さ。さらに、「甘いものが苦手だから、全部サンドイッチにしたい」「全部スイーツにして!」と、自分好みにカスタマイズまでできてしまう。ドリンクはマカオらしく中国茶の種類が豊富なのはもちろんのこと、チョコラテはカカオの濃度を3タイプから選べるという、充実のラインナップだ。
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開放的な眺めとアフタヌーンティーを楽しんだ「ヴィダ リカ バー」は、夜になると雰囲気が一転、キラキラと輝く夜景を望むロマンティックな空間に変わる。ここでお酒を楽しむのなら、ぜひシグネチャーカクテルを。「レジェンド・オブ・クレムリン」は、ウォッカベースのカクテル、カイピロスカを華やかにアレンジした一品。木箱に入れてサーブされ、仕上げに柑橘果実のカラマンシーをスプレーするパフォーマンスでも楽しませてくれる。
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2016.10.05(水)
文・撮影=芹澤和美