いま、注目度が高まっている長崎の軍艦島こと、端島へ。 デッキに出ると、長崎の街や海の景色が楽しい。 長崎港から南西19kmほどの海に浮かぶ軍艦島こと端島は、「明治日本の産業革命遺産」として世界文化遺産に登録されている。 やまさ海運の上陸クルーズツアーは通年、午前と午後に1便ずつ。 船内には、端島に人びとが暮らした時代の写真が飾られている。 島内の建物は荒廃が進んでいるため、見学できるエリアは制限されている。 島の見学時間は約30分。ガイドが当時の歴史や暮らしぶりを解説してくれる。 7階建ての30号棟は、日本最古の鉄筋コンクリート造アパートだという。 ガイドの話を聞いたり、マップを見たりしながら、当時の暮らしを想像する。 長崎市は、30年間の整備計画を定め、荒廃が進む端島を保存している。 エネルギー革命後の1974年1月に閉山し、同年4月に無人島になった。 コンクリートの間から植物が見られるが、木が育つスペースはない。 長崎市によれば、2024年は17万人を超える観光客が端島に上陸した。 大海原に突然現れる廃墟の島は、異様な雰囲気を放っている。 ぜひ一度、世界遺産クルーズへ。 さっきまで晴れていた周辺は突然、曇ってきた。上陸できて幸運だった。