奥入瀬渓流●十和田湖畔から約14 ㎞にわたって美しい自然の景観が広がる奥入瀬渓流。夏には瑞々しい緑に覆われ、8月の平均最高気温は約25 ℃。さらに清流の音が心地よく涼を誘います。また、例年10月中旬からの紅葉も素晴らしい。 十和田湖●標高約400mの山上で静かに水を湛える十和田湖は、約20万年前に始まった火山活動によって形成された日本で唯一の二重カルデラ湖。神秘的な光景で旅人たちを魅了します。 蔦温泉旅館●その由緒は平安時代にまで遡る東北屈指の名湯・蔦温泉。この地で多くの文人たちに愛されてきた「蔦温泉旅館」は、風格ある建築が旅情をそそります(写真は 1918年に完成した本館)。また、2022年にはラグジュアリーな半露天風呂付き離れの客室も誕生し、とびきり贅沢な滞在を満喫できます。 蔦温泉旅館といえば、日本でも珍しい “源泉湧き流し” の温泉。源泉が足元から湧き出る名物「久安の湯」にぜひ。 青森の旬をたっぷり盛り込んだ会席料理も評判。 十和田市現代美術館●アートの街・十和田の中核をなす人気ミュージアム。空間を手がけたのは、世界的に活躍する建築家の西沢立衛氏。敷地内には国内外のクリエイターによる作品約30点を収蔵するほか、「まちなか常設展示」「ストリートファニチャー」として、市内各所にも作品が点在。リラックスして鑑賞できます。前庭には巨大化した真っ赤なハキリアリの彫刻作品、椿 昇《アッタ》が。 高さ約4mの巨大作品、ロン・ミュエク《スタンディング・ウーマン》。この迫力、実際に訪れて体感してみたい! 2021年12月に公開されたレアンドロ・エルリッヒ《建物―ブエノスアイレス》。見る者も作品の一部となるエルリッヒならではの仕掛けに、誰もが「なるほど!」と驚くこと間違いなし。 左:館内のスキマ空間には涼を誘う作品、山極満博《あっちとこっちとそっち / ぼくはきみになれない》が。右:カフェには、地元食材を使ったメニューも。「とわだ短角牛とごぼうのビーフパイ(スープ・サラダ付き)」970円。 暮らしのクラフトゆずりは 奥入瀬店●今から30年ほど前、店主の田中陽子さんが「東北の手仕事の素晴らしさを伝えたい」とはじめた、日々の暮らしのなかで大切に使いたいハンドクラフトのセレクトショップ。 ●増沢塗の伝統をただひとりで守り継ぐ及川漆工房「南天模様の椀」11,000円。 みちのくあかね会「ホームスパンストール」110,000円、斉藤裕さん作「乱れ編み手提げ」129,600円。 各地の作家とコラボした多彩なオリジナル作品に注目。弘前こぎん研究所「こぎん刺し 手付き小袋」各11,200円。 東北新幹線で東京駅から東北地方の各都市へ●仙台駅まで約1時間30分~、盛岡駅まで約2時間10分~、八戸駅まで約2時間50分~、七戸十和田駅まで約3時間~、新青森駅まで約3時間10分~(写真は、東北新幹線「グランクラス」)。 海辺の絶景を満喫できる「TOHOKU EMOTION」●運行区間/八戸~久慈 ※土・日曜・祝日を中心に運転。(写真=マシマ・レイルウェイ・ピクチャーズ) 「TOHOKU EMOTION」で今夏提供される料理の一例(イメージ)。 龍泉洞●日本三大鍾乳洞のひとつに数えられ、国指定天然記念物にもなっている「龍泉洞」。その全長は約5000メートルにも及ぶと推定され、現在も調査活動が続けられているそう。地底湖が湛える神秘的な「ドラゴンブルー」が美しい。写真は第2地底湖。 鍾乳石がつくり出す幻想の光景が広がる百間廊下。訪れる際、歩きやすい靴は必須。 道の駅 いわいずみ●龍泉洞から車で10分ほどの「道の駅 いわいずみ」は、地域のいいものが揃う空間。龍泉洞の炭酸水、龍泉洞の化粧水なども人気。 地元の新鮮生乳を使ったジェラートで大人気の「ViTO × IWAIZUMI」。 あの超・有名大リーガーも絶賛して大注目となった岩泉ヨーグルトのほか、季節限定フレーバーも。ダブルカップ500円~。 三陸鉄道●久慈駅から宮古駅、釡石駅を経て盛駅までの計163kmを走る三陸を象徴する鉄道。龍泉洞に最寄りの岩泉小本駅へは、宮古駅から約35分。 浄土ヶ浜●今から350年ほど昔、この地を訪れた僧が「さながら極楽浄土のごとし」と感嘆したのがその名の由来と伝えられる景勝地。遊覧船で海風を感じるクルージングを楽しめるほか、夏には海水浴場が開かれ、多くの人で賑わいます。 蛇の目 本店●港町・宮古の新たな名物として大人気の「瓶ドン」。現在、宮古市内10軒の飲食店で味わうことができ、宮古駅前で創業約80年の老舗「蛇の目 本店」では、瓶が2本という贅沢なスタイルで提供。瓶の中にはウニ、マグロ、サーモン、ホヤ、めかぶ……と10数種の海の幸が(内容は時季により異なります)。 三陸の新鮮魚介がたっぷり詰まって、たまらない美味しさ。2本の瓶の具材を自分で丼に盛り付けて「いただきます!」。「瓶ドン(日替わり小鉢2品、あら汁付き)」2,970円。 東北の美しい里山の風景のなかを走る「陽旅(ひなび)」●運行区間/ひなび(陽旅)釡石:盛岡~釡石 ひなび(陽旅)宮古:盛岡~宮古 ひなび(陽旅)下北:八戸~大湊 ※全車指定、土・日曜・祝日を中心に運転。 秋保大滝●山形との県境に近い山中で落差55mの壮観な眺めが爽快な名瀑・秋保大滝。日本の滝百選に選ばれ、恋にもご利益ありといわれる秋保大滝不動尊奥の滝見台、マイナスイオンたっぷりの滝つぼの2カ所から見学可能。 秋保ワイナリー●2015年12月のオープン以来、年を重ねるごとに品質を向上させ、コンクールでアワードも受賞している注目のワイナリー。見学、試飲ができるほか、カフェやショップも併設し、人気スポットとなっています。 ワイナリーがリリースする多彩な美酒。今年7月には、東北の復興を目指して美酒と美食、生産者のストーリーを通じた新たな食体験を提供するレストラン「テロワージュ秋保」もオープン。究極のマリアージュを楽しめる空間としても注目です。 an cafe TAIKICHI●仙台で人気の鯛焼き店によるプロデュース、自家製あんこたっぷりのパンとスウィーツを味わえるカフェがオープン。店頭には、毎日焼き立ての自家製小倉あんパンなどが並び、テイクアウトもOK。暑い日には、カフェで味わう冷たいあんこメニューに心が和みます。写真手前から「自家製あんのクリームあんみつ」850円、「あんチーズケーキ」800円。 玩愚庵(がんぐあん) こけし屋●作並の流れをくむ仙台こけしの伝統を唯一守り続ける、鈴木明さんの工房。現在は4代目を継ぐ敬さんと2人で創作活動に勤しんでいます。写真右から、鈴木明さん作「プリンちゃん」「いちご大福ちゃん」「バウムクーヘンちゃん」各3,000円。 鈴木敬さん作、伝統こけし7寸 3,000円~。