10月後半の弘前では、たわわに実るりんごの木がそこかしこで見られる。 日本のりんごの1/4が弘前産! りんご園を営み、シードル「kimori」も主宰する高橋哲史さん。 りんごの収穫は軸を残すようにして手でおこなう。意外に難しい! 収穫仕立てのツヤツヤのりんご。ひとカゴ4~5Kg。 収穫した大量のりんごは、選別する場所までトラックで運ぶ。 高橋さんの農園では4段階に選別。 「りんご公園」の中にある施設、「弘前シードル工房 kimori」の外観。見学や試飲も可能。(電話番号:0172-88-8936/開館時間:9:00~17:00/定休日:水曜) kimori シードル。左からドライ、スイート、ハーベスト(収穫期限定)。各750ml 2,211円~。酵母の「弘前大学白神酵母」は、世界遺産白神山地のブナの樹皮や落葉から培養したもの。 弘前は「弘前ハウスワイン・シードル特区」に認定され、りんご農家が醸造するシードルづくりがさかん。皮ごとすりおろした果汁を使用したり、日本酒酒造メーカーがシードル醸造を手がけるなど、味わい、パッケージともにさまざまなタイプが揃う。 弘前出身の小説家・石坂洋次郎の石碑や、りんごの「ふじ」「金星」の準原木もある。遠くに見えるのは津軽地方を代表する岩木山。 「りんごの家」の展示・学習コーナーはりんごの品種、せん定用の刃物などの説明があり、楽しく学べるスペースとなっている。 公園内のポストにもりんごのオブジェが! 弘前でシードルづくりに携わる人々。りんごの種類も製法もそれぞれに工夫を凝らし、味わいも甘口~辛口、アルコール度数もさまざま。Uターンして実家のりんご園を継ぎながら、シードルづくりに取り組む人も。 「すり鉢山展望台」からは岩木山をはじめ弘前ののどかな風景が眺められる。 ニッカウヰスキー弘前工場。シードルやアップルワイン、業務用のシロップなどを製造している。 工場に運ばれた新鮮なりんご。傷があったり軸が取れているものもあるが、美味しさは保証付き。 たくさんのりんごが洗浄装置へと流れていく姿は壮観。 人の目と手で選果する。製造に相応しくないりんごの部分が除かれる。 丸ごと破砕されたりんごが搾汁される工程。果汁に酵母を加えて、このあと発酵の工程へ。 「ニッカ弘前 生シードル」のラインナップ。左からドライ、スイート、ロゼ(各200ml)、ドライ、スイート(各500ml)。 1956年に誕生した「アサヒシードル」。いま見てもモダンでかっこいい! 右は1938年(昭和13年)から愛され続けているアップルワイン。ニッカ最古の商品。 明治・大正期に建設された「吉野町煉瓦倉庫」を改修し、美術館として開館した「弘前れんが倉庫美術館」。 2階ライブラリーは旧搾汁室。天井が高く、シードル工場だった名残が。 美術館の左隣に建つ「CAFE RESTAURNT BRICK」では、ランチや自家製シードルなども提供。BRICKワンプレートランチ1,650円。 カフェの奥にはシードル工房を併設し、店内で飲み比べセットなども楽しめる。 ショップでは、多くの種類の弘前産クラフトシードルが並ぶ。おみやげにぜひ。