2階のお座敷のソファでアペロを。料理はどれも手でつまめるように。ほとんど買ってきたものを並べるだけの気軽さこそ、人を頻繁に呼べる秘訣かもしれない。 集まりのメニューを考えるときは必ずイラストを描く。頭の整理になる。 レバーペースト、薄切りのナスをカリカリに素揚げした“ナスのフライ”、生ハム&グリッシーニなど。リンゴもこんな風に切ると食べやすく盛りつけても愛らしい。 コニャックをシュウェップスで割った、シャラント地方でポピュラーな飲み物“コニャック・シュウェップス”。飲みやすく、ある意味、キケンな食前酒。 台所に続く和室をダイニングに。ここの障子を開ければ、手作りの棚が。麻奈さんが海外で集めたり、蚤の市で選んだりした器類がずらり。右の小さな棚には、お茶の道具を。紅茶、日本茶、中国茶用と幅広く集めている。 ダイニングには床の間が。ファビアンさんのご両親から贈られたゴブラン織を掛け軸がわりに。右のトルコランプが麻奈さんらしい。 元店舗部分にインド製の棚が。純日本家屋にもしっくりと収まっている。 台所の作業台でくつろぐファビアンさん。「いちばん狭いのに、なぜか最も人が集まってきます」 2階の洋室に、お気に入りのマクラメを飾り、食事スペースに。麻奈さんが丹精込めて育てているグリーンに囲まれたコージーな空間。 上から時計回りに。マカロンの原型である素朴な“マカロネ・ドゥ・ポワトゥー(ポワトゥー地方のマカロネ)”。“ノワ・シャランテーズ”。この地方に育つアンゼリカ(西洋当帰)の砂糖漬けを加えたガレット“ブロワイエ・ドゥ・ポワトゥー”。 ファビアンさんの朝食は甘いものにコーヒーと決まっている。 ファビアンさんお気に入りのセット。おにぎりの具は梅干し一択。味噌汁は油揚げと葱が好み。「ぬるめで(笑)」 ファビアンさんは筍好き。炊き込みご飯にしたり。 炭を熾して焼いたり。「季節になると何本も茹でます」 梅干しの梅をザルに並べるのは彼の役目。 丁寧に真剣に行う。 廊下には自家製梅干しの壺が。