「サテチュルップ」のスープは、たっぷりのピーナッツを中心に、レモングラスなどのハーブ、唐辛子などの辛みをきかせた濃厚な味。ピーナッツダレのようなコクと甘みがある。 トレーにのっている具は、左から空芯菜、鶏、魚のすり身、油揚げ、肉団子、マッシュルーム。豚モツ、海老、赤貝、ウズラの卵といった具も人気。スープをたっぷり吸わせて食べる食パン(左奥)も必須。 地元の家族連れや、ほかの州から訪れるマレーシア人観光客で大にぎわい。 「バンリーシアン」では、店内の冷蔵庫に具が並んでいるので、お客さんが自分で取りにいく。串の色で値段がわかる仕組みで、最後にテーブル会計。 酸味と海老の発酵調味料ブラチャンのコクがきいた魚スープカレー「アッサムプダス」。じわっと辛いので、白いご飯(左手前)によく合う。写真提供:ハムザさん。 魚はサワラ、エイ、カツオ、アジなどから好きなものを選ぶ。だしが出るように骨ごと煮込まれているので、平皿に魚を取り出し、骨を除いて食べよう。とくに骨の近くの身がふっくらとしておいしい。写真提供:ハムザさん。 屋外の席でのんびり食事を楽しむマラッカ人。 ニョニャ料理はもともと門外不出の家庭の味で、それぞれの家庭で受け継いだ自慢の味があった。食材をいくつも使い、調理に時間をかけるのは、採算度外視の家庭料理をベースにしているため。 「ナンシーズ・キッチン」はニョニャ料理の第一人者ナンシーさんが腕をふるう人気店。 ボリュームたっぷりの春巻ポピア(写真左)。魅惑の木の実(ブアクルア)入りのチキン・ブアクルア(写真右)。そのほか前菜のトップハット、オタオタ、ニョニャラクサも名物。 魅惑の木の実(ブアクルア)入りのチキン・ブアクルア(右)。そのほかトップハット、オタオタ、ニョニャラクサも名物。