今年も熱戦となった「CREA夜ふかしマンガ大賞2026」。今年は、フリーアナウンサー・俳優の宇垣美里さん、マンガ家のつづ井さん、お笑い芸人・ニッチェの近藤くみこさんと江上敬子さんに特別選考委員を務めていただきました。

 今回は、CREA2026年秋号では紹介しきれなかった、皆さんのほとばしるマンガ愛を大公開! 皆さんが「夜ふかしマンガ大賞2026」に推薦した作品をすべてご紹介します。


Q1 つづ井さんが「夜ふかしマンガ大賞に推薦するマンガ」は?

◆第1位『あたらしいともだち かわじろう短編集』かわじろう/マガジンハウス

 第30回手塚治虫文化賞 短編賞受賞! 注目の俊英による第一作品集。日常の中でふと出会う、ずっと覚えていたい気持ち。憂鬱だった学校が、愛妻が亡くなり孤独な日々が、会社と家を往復するだけの生活が、雨上がりの空みたいに輝き出す。人生の特別な瞬間が詰まった、短編全10作品を収録。

つづ井さん推薦コメント

「シンプルな線とセリフで描写される、人間の繊細な心の動きが美しく、何度も読み返したくなる爽快な読後感が唯一無二だなと感じます」

◆第2位『林檎の国のジョナ』松虫あられ/双葉社

 主人公・加藤アリス(通称・ジョナ)は自分の名前と体型がコンプレックスな25歳。他人と容姿を比べてしまう自分、押し付けが強い母親…。「ここにいたら、消えたいまんまな気がする」。

 埼玉の実家を離れ、親戚のいる青森でアリスが出会ったのは、りんご農家の青年・正市だった。彼の不思議な優しさと広い空の下で、アリスは少しずつ《自分の居場所》を見つけはじめる……。傷ついた心をそっと癒す、出会いと再生の物語。

つづ井さん推薦コメント

「コンプレックスを抱えて生きるアリスが、実家を離れて祖母の住む青森へ飛び出し、出会いと気付きの中で変化していく物語。母娘の関係、ルッキズム、特別支援教育など、難しく重いテーマをはらんでいて、どう物語が進んでいくのかとても楽しみな作品の一つです」

次のページ ◆第3位『君にかわいいと叫びたい』ハッピーゼリーポンチ/KADOKAWA