◆第3位『ドラゴンの胃の中でおやすみ』西村隆・大橋ユウ/講談社
国の象徴・民の憧れ「騎士団長」。しかしその役割は外面(そとづら)とは裏腹の中間管理職で、上司にコキ使われるだけのものであった。そんな「厄職」を背負い生きる誇り高き女騎士団長・リンナは、ある日の職務中に巨大なドラゴンに遭遇。国のため応戦するも、日々の激務の疲れがたたり、無惨にも食べられてしまった。気が付くとそこはドラゴンの胃の中。そこでの出会いが彼女の人生を変える……!?
宇垣さん推薦コメント
「ブラック企業の中間管理職な描写のリアリティに絶句。そこからの降ってわいたスローライフ描写が温かいのなんのって。じんわり人間の尊厳をとりもどしていく様子に、見ているこちらまで癒される。そして思うのだ、休もう、と」
◆第4位『ウシミツガオ』板垣巴留/秋田書店
「幽霊に遭遇したらエッチなことを考えなさい」。そこそこ霊感が強い妊活中の主婦、佐野恵味(33歳)。ある夜、夫とのセックス中に寝室に突然幽霊が現れてしまう。しかし、盛り上がってないセックスを見られている屈辱感が怖さに勝ってしまい……。その日からたびたび寝室に幽霊が現れるようになってしまったが、彼の目的とは……?
宇垣さん推薦コメント
「エロありホラーあり、ラブありサスペンスありで構成された奇跡的なバランスが癖になる。不倫描写はいっそ景気が良く、抜けが良い。夫婦間のコミュニケーションの問題点を外連味たっぷりに描き出す一方で、何を見せられているんだ!? と思うほどにぶっ飛んでいて、なんか元気がでます」
