◆8位『友達だった人 絹田みや作品集』絹田みや/光文社

あらすじ

ある日、SNSで自分のアカウントがフォローされる。どうやら知り合いではないけれど、相手のアカウントを見に行き、好感を持ってフォローバックする。それからはお互いの投稿に「いいね」をつけ合うようになって……。SNSが紡いだある関係性を描く表題作をはじめ4編を収録。しみじみと胸の中が温かくなるような滋味あふれる読み口に満たされる。

――8位「友達だった人」の表題作はSNSでのみつながった人とのエピソードを題材にした作品です。

宇垣 昨年後半に注目していた作品です。顔も名前もわからない、でも確かにSNS上で友情を育んだ相手のお葬式に向かう「友達だった人」は、今を生きる“私たちの物語”。どの話も寂しさの中に希望を感じさせる爽やかさがあって、沁みます。

 仕事に追われ、限界が近づいていた自分の前に、もうふたりの自分が助けに来る「3人いる」、幼馴染とコミティアに出ることになった女性の胸の内、その友情の形を描いた「青色のうさぎ」。多くを諦めてきた女性同士の社員旅行での共鳴を描いた「指先に星」。

つづ井 「友達だった人」「青色のうさぎ」は同人誌で発表されたときから読んでいて。大切に思っている作品です。

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CREA 2026年秋号
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