スペシャリテのパテ・アンクルートは口福の一品

 ディナーは開放的なグリーンが目を引くダイニングokasへ。指揮を取るのは、神奈川のレストランやホテルを経験し、フランスの星付きレストランでも働いた経験を持つ実力派の鈴木章夫シェフ。地産食材をフレンチの技法で昇華させ、独自の島フレンチを提案しています。

  不動のスペシャリテはアワード受賞歴を持つパテ・アンクルート。鹿児島のふくどめ小牧場で飼育されたサドルバックと呼ばれる豚の肉をメインに鴨、フォアグラ、鶏を合わせ、練り上げて焼いています。添えられているのは、黄金柑と呼ばれる温州みかんと柚子の自然交配で生まれた高級蜜柑のジャムと、月下美人と呼ばれる夏場に一晩しか咲かない幻のお花のピクルス。説明を聞いただけでも並々ならぬこだわりようで、期待値がグッと高まります。

 アートのように美しい断面にナイフを入れて、ごろっと感のあるファルスとパイを口に運びます。パリッとしたパイと驚くほどしっとりしたファルスが食感のコントラストを見事に演出。豚肉の脂の甘さが品よく残っており、そこにフォアグラの濃厚な味がのってくるのが最高に口福。まさしくシェフの矜持を一番感じることができる一皿です。

 メインは鹿児島県産の中山黒牛のグリル。トリュフで香り付けしたマデラ酒ベースのソースを重ねています。餌にビール酵母の搾りかすを混ぜて育てた和牛は脂の融点が低く、口の中に入れた時の口溶けが段違い! 甘い脂と弾力のあるお肉が感動を誘います。デザートはさっぱりとしたフロマージュブランの上にフレッシュなディルのアイスクリームをトッピング。自家栽培のディルが放つスパイシーさがクセになる夏の味です。

 翌朝はサウナシュランにも選出されている予約制の一棟貸しサウナへ。屋久島の海と山を眺める絶景ビューを独り占めし放題という、とにかく贅沢な仕様。セルフロウリュ用に置かれた水には月桃オイルが混ざっており、ほのかに甘い南国の香りが充満するのもグッド。外の景色をずっと眺めていたい気持ちと高温のサウナから飛び出したい気持ちのせめぎあいを終え、しっかり火照った身体をクールダウンさせるベく、目前のインフィニティプールにドボン。水風呂代わりのプールで浮遊するチルタイムも一興です。

 屋久島の本質的な美しさや豊かさに触れるかけがえのない時間を過ごせるsankara hotel & spa 屋久島、大人のヒーリングに最適なディスティネーションです。

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所在地 鹿児島県熊毛郡屋久島町 麦生字萩野上553
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