◆4位『流星の絆』
両親を殺害された兄妹が手を染めたのは結婚詐欺

●あらすじ

両親を強盗に殺された功一・泰輔・静奈の3兄妹は成人後、結婚詐欺師になっていた。彼らが新たな標的として狙った男性の父親は、両親を殺した強盗犯である可能性があった……。(講談社)

恋愛ドラマと、ミステリーの醍醐味が融合

 恋愛ドラマのロマンティシズムと、過去の殺人の犯人捜しという知的好奇心とが有機的に結びついた東野圭吾ならではのエンターテインメントだ。親子二代にわたる壮絶な人間ドラマが、謎解きの背景に隠されている。宮藤官九郎が手がけたドラマ版とは一味違う、シリアスな犯罪小説なのである。

 愛した人が父親を殺した犯人の息子かもしれないという極限状況が、読者の胸を苦しくさせる。そんな厳しい恋愛なんて、誰もしたことがないはずだ。

【読者からの声】

■3人兄妹が懸命に生きている姿が、映像のように浮かんできました(32歳・主婦)

■犯人がまさかまさかという感じで予想がつかなかった(33歳・会社員)

■最後が意外すぎる(23歳・学生)

◆5位『探偵ガリレオ』
天才物理学者・湯川が不可能犯罪に挑む!

●あらすじ

深夜の路上にたむろしていた不良少年の頭部がいきなり発火した!? 事件を持て余した刑事の草薙は、大学の同期である物理学者の湯川学を訪ねた。天才科学者が示す驚愕の真実とは。(文春文庫)

映像化で人気沸騰。秀逸な理系トリック

 福山雅治主演のドラマ・映画で一気に知名度が上がった『探偵ガリレオ』は、物理学の専門的な知識をトリックに応用した理系ミステリー連作としてスタートした。東野圭吾にしては珍しい〈名探偵〉ミステリーである。一般人にはオカルト現象としか見えない出来事が、湯川学の科学者の眼によって明快に解明される。知的な味わいがシリーズの持ち味だ。

 原作の『探偵ガリレオ』には、映像とは別の魅力がある。ぜひ読んで比べてもらいたい。

【読者からの声】

■やはりガリレオシリーズは探偵に魅力があります(32歳・派遣社員)

■ありえないような事件でも科学的根拠がきちんとあっておもしろかった(24歳・アパレル関係勤務)

◆6位『秘密』
様々な感情うずまく問題作 ラストの衝撃に涙する

●あらすじ

杉田平介の妻・直子と娘・藻奈美が乗ったバスが事故に遭い、直子は落命した。昏睡していた藻奈美が意識を取り戻したとき、彼女の体内には直子の精神が宿っていた。(文春文庫)

娘の体に宿った妻の精神、揺れ動く男の姿を描く

 家族に対する思いを、これ以上ないというほどの極限状況で描いた問題作。妻と娘の両方に強い思いを抱く主人公だからこそ、最後には究極の選択を迫られることになる。読後、自らを振り返りたくなる作品だ。

【読者からの声】

■最後のページを読んだとき、この作品に出会えてよかったと心から思えた(30歳・会社員)

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