温め直してもおいしいワイルドメンチ
◆肉のサトー
先述の「肉のすずき」の向かいにあるのが、谷中銀座商店街の揚げ物でその人気を二分する名店「肉のサトー」です。創業から80年以上の歴史を持つという同店は、創業者からお店を引き継いだ店主の安斎代志範さんで現在4代目という老舗で、谷中銀座のメンチカツブームの火付け役でもあります。
昭和の面影を色濃く残すその軒先には、数多くの芸能人のサインが飾られているほか、日本語と英語で書かれた「交流ノート」も置かれており、大人気店でありながらお客さんとの交流を欠かさない温かさにも満ちていました。
「昔から来てくれているお客さんのことも大事なので大きくは変えていないですけど、実はウチのメンチカツは時代の流れに合わせて改良を重ねてきました。油の配合やお肉の配合など様々ですが、最近は味付けを濃い目に調節しています。今後も変化すると思うので、何度も来てその変化を確かめてみてほしいですね」(店主の安斎代志範さん)
●「谷中メンチ」(270円 ※土・日・祝日は300円)
そんな進化し続ける谷中メンチは、古き良き時代を思わせる1.5センチほどの食べやすい薄型サイズが印象的。お肉は牛肉に少量の豚肉を加えているそうで、これは冷めて持ち帰ってからも旨味を長く保つことができるからなのだとか。遠赤外線のフライヤーを使っているとのことで、レンジで温め直しても油がギトつかないのも特徴だそうです。肉感のあるワイルドな噛み応えとそれをサポートする薄く軽めの衣。後味に感じる胡椒のキレと相まって、実に飽きのこない味。
肉のサトー
所在地 東京都台東区谷中3-13−2
電話番号 03-3821-1764
営業時間 10:30~19:30(揚げ物は12時から)
定休日 月曜
同じメンチやコロッケと言ってもそのこだわりと味の広がりはまさに千差万別。黄金色に揚がった名店の揚げ物たちには、地元民の舌と心を虜にしてきた“理由”がギュッと詰まっていました。暑さ厳しくなる前の今、谷根千へのお散歩がてらふらりと足を運んでみるのもいいものですよ。
