ミラノ、パリ、日本……将来暮らしたいのは?

――夫の策略にまんまと乗せられて。

 策略は正解でした。多分、パリにいたら、メンタルに来ていたのではないか、と思います。子どもが18歳になるまで、私の人生のすべては子どものために捧げる、と決めているので、2人がいなくなると立ち直るのに時間がかかるのが夫もわかっていたみたいです。結果的には、新たなカルチャ―を発見し、ミラノが気に入ったおかげで、「空の巣症候群」で泣き暮らすことにはならず、なんとか乗り越えられました。

――結局、6月にはパリに戻ることに決めたそうですが、なぜですか?

 夫の仕事が当初の予定どおり1年で形になったので戻ります。ミラノ生活がとても気に入り、次女の高校卒業まであと2年滞在を続けるという話も出たのですが、最終的には日本、ニューヨークに住む子どもたちがいつでも戻ってこられる”実家”であるパリのアパートを維持したいとの思いから(賃貸のため)予定通りパリに戻ることになりました。

――YouTubeでやっていらっしゃるアパートのルームツアーを見ると、アンティーク家具などをそろえたミラノのアパートのインテリアが美しくて、もったいないようにも感じてしまいます。パリのアパートも2人の好きなものだけに囲まれたアート空間ですが、昨年、南仏にもヴィラのような広々とした歴史ある一軒を見つけて、こちらもひと部屋ずつ異なるデコレーションが素敵です。当面、パリと南仏を行ったり来たりだと思いますが、最終的に暮らしたい場所はどちらですか?

 将来は、日本でもう少し多くの時間を過ごすことになりそうです。今東京で楽しそうにしている姉の姿を見て、次女も大学を卒業したら日本に住みたい、と新たな目標を作っているようですし、家族の形がどんどん変わっていくのを実感しています。夫婦2人になったら、日本で暮らすのもいいかな、と思っているところです。

» 【1回目】「新人時代、『男を引き連れて』と週刊誌に書かれ…対策のしようがなかった」元フジ・中村江里子が振り返る、90年代女子アナブームの裏側 を読む
» 【2回目】同級生には王族の子女も。子どもはビジネスクラスに乗りたがるけど…」パリ在住の元フジ・中村江里子が明かす、厳しい金銭感覚を貫く納得のワケ を読む

中村江里子(なかむら・えりこ)

1969年東京生まれ。立教大学経済学部卒業後、フジテレビのアナウンサーを経て、フリー・アナウンサーとなる。2001年にフランス人のシャルル・エドワード・バルト氏と結婚し、生活の拠点をパリに移す。現在は22歳、19歳、15歳の3人の子どもの母親でもある。パリと東京を往復しながら、テレビや雑誌、執筆などで活躍中。抜群のセンスを買われ、商品デザインやプロデュースも多く手掛けて好評を博している。支持する層は厚く、親子2代、3代というファンも多い。著書には、パーソナルマガジン『セゾン・ド・エリコ(中村江里子のデイリー・スタイル)』(扶桑社)をはじめ、多数がある。現在、ブログ60万PV、インスタグラムフォロワー数28.1万人、ユーチューブ登録者数8.05万人(2026年2月28日現在)。新著に『366日 日々を楽しむフランスの暮らし』(すばる舎)。

366日 日々を楽しむフランスの暮らし

定価 1,980円(税込)
すばる舎
» この書籍を購入する(Amazonへリンク)

最初から記事を読む 「同期の男性たちと食事しただけで週刊誌に書かれ」「SN...