フランスの小学校は送り迎えが必須
――フランス人からすると、「日本は子どもに甘い」とのことですが、親子関係は日仏でやはり違いますか。
日本では子どもが小さいときは川の字になって一緒に寝たりすることが一般的なのかもしれないのですが、フランスでは赤ちゃんのときから、大人と子どもの空間も違うし、時間も違うんです。
子どもたちが小さかったころ、土曜日だけはシッターさんを頼んで、ランチにふたりで行くことを決めていました。夫婦の時間を大切にする、フランスならではの習慣を楽しんでいました。
――教育に対して、夫婦間の考えの違いはありませんでしたか。
子どもの教育や学校選びに関しては、2人の考えが一致しており、通学に便利な近所の学校に行かせたいと考えていました。
フランスの小学校は、親が送り迎えをしなくてはならないこともあり、近いほうが便利でしたし、子どもたちがハッピーであればそれだけでいいと。
ただ、長女の場合、幼稚園、小学校ととても楽しく通学をしていたので、そのまま高校までこの学校でと思っていたのですが、友人からアドバイスを受け、中学からは英仏のバイリンガルスクールに移りました。
バイリンガルスクールということもあり、国籍もさらに豊か。どこかの国のお姫さまがいらしたり、富裕層の方も多いように感じました。プライベートジェットを持っている子もいれば、ドライバーさんが送迎をしているお子さんもいたようです。子どもたちが羨ましいと思うのも当然です。
でも我が家は違う。だから「ビジネスクラスに乗りたいのなら、自分で働いて乗りなさい。人は人、うちはうちです」と常に話をしていました。
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中村江里子(なかむら・えりこ)
1969年東京生まれ。立教大学経済学部卒業後、フジテレビのアナウンサーを経て、フリー・アナウンサーとなる。2001年にフランス人のシャルル・エドワード・バルト氏と結婚し、生活の拠点をパリに移す。現在は22歳、19歳、15歳の3人の子どもの母親でもある。パリと東京を往復しながら、テレビや雑誌、執筆などで活躍中。抜群のセンスを買われ、商品デザインやプロデュースも多く手掛けて好評を博している。支持する層は厚く、親子2代、3代というファンも多い。著書には、パーソナルマガジン『セゾン・ド・エリコ(中村江里子のデイリー・スタイル)』(扶桑社)をはじめ、多数がある。現在、ブログ60万PV、インスタグラムフォロワー数28.1万人、ユーチューブ登録者数8.05万人(2026年2月28日現在)。新著に『366日 日々を楽しむフランスの暮らし』(すばる舎)。

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文=Miki D'Angelo Yamashita 写真=鈴木七絵(人物)
