【青木酒造】潤沢な雪解け水と400トン入る巨大な雪室で雪を活用

 雪がもたらしてくれたものはおいしい米だけではありません。新潟県は日本一の酒蔵数を誇る屈指の酒どころ。豊富な雪解け水が新潟県の日本酒文化を育んできたのです。

 三国街道塩沢宿(牧之通り)にある青木酒造は、1717年創業の老舗。雪国情緒あふれる美しい街並みの分岐点に酒蔵があり、大きな雪室に描かれた雪男が目を惹きます。

 青木酒造は、地下80メートルから汲み上げる清冽な雪解け水を、仕込みだけでなく器具の洗浄など全工程で使用。吸水率を安定させるため前日から水温調節を行うなど、徹底した管理がなされています。

 酒造りの最大の特徴は、本醸造から大吟醸まで全ての商品を「手仕事」で仕込むところ。特に麹造りでは麹責任者が緻密に管理しながら菌の浸透具合を確かめ、丸二日間かけて丁寧に仕上げます。日々変化する米の状態や気温を見極め、水切りのタイミングを微調整することで、米本来の旨みを最大限に引き出しています。

 仕上げには豪雪地帯の知恵である「雪室」を活用。天然の雪の冷気で一年中一定の低温貯蔵を行うことで、角が取れたまろやかで深みのある味わいが生まれるのだそう。造り手の研ぎ澄まされた感覚と南魚沼の自然環境が重なり、青木酒造だけのおいしさともいえる「淡麗旨口」が守り続けられているのです。

青木酒造

新潟県南魚沼市塩沢1214
http://www.kakurei.co.jp/

 八十里越は、今日の越後のものづくりを築いた「文化の道」として、雪国に根付く物産や食、文化を福島県側へ運び、その歴史を今に伝えています。新ルートが開通されるまで目前。この道が、訪れる人々にとって越後の魅力を再発見する架け橋となることを願っています。

八十里越街道

https://www.hachijurigoe.jp/

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