口紅に見出したのは、色や質感の先にある“生命感”そのもの
言葉を発し、食べ、笑い、感情をあらわにする唇。もっとも雄弁で人間らしい部位だからこそ、KANEBOが口紅に見出したのは、色や質感の先にある“生命感”そのものだった。
美粘膜のように艶めく塗膜と、どんな唇にも脈打つように息づく“生きた赤”。それらが生命そのものの躍動を口紅でなぞるように、唇の動きと呼応しながら、情熱や意志、内側から湧き上がるエネルギーまでも映し出す。
ただ美しく見せるためだけではない、ひと塗りで、表情が変わり、視線が上がる。生きる力そのものが高まり漲るような「希望」を鮮烈に体現するのが、この口紅なのだ。
着目したのは、赤ちゃんの肌を劇的な環境変化から守る“胎脂”
人は生きているかぎり、環境ダメージにさらされ続ける。乾燥、紫外線、ストレス――だからKANEBOはスキンケアの概念を超え、「守る」ことをもっと本質から見つめ直した。
着目したのは、人がこの世界に生まれる時、誰もが最初にまとっている保護膜。赤ちゃんの肌を劇的な環境変化から守る“胎脂”の存在だ。人類の神秘ともいえるバリア機能に学び、朝は日中の過酷な環境から肌を守り、夜は眠っているあいだに立て直す。
24時間ずっと肌に寄り添い、柔らかく立ち戻るこのクリームは、肌が本来持つ力を信じ、変わりゆく日々を生き抜くための力となる。その積み重ねが、未来の肌への希望を育てていく。
Edit & Text=Kanako Shibuya Photographs=Hiroki Watanabe(TRON)
CREA 2026年春号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。
