Magnificent View #670
マハーボーディー寺院(インド)

(C) Jochen Schlenker / Masterfile / amanaimages

 今から約2500年前、シャーキャ族の王子であったゴータマ・シッダールタ(釈迦)は、「なぜ人は苦しみながらも生きるのか」という疑問を持ち、富を捨て、悟りを開こうと厳しい修行を続けていた。長い瞑想の末、ついに悟りを得たのが、菩提樹の下。以来、釈迦はサンスクリット語で「悟った人」を意味するブッダと呼ばれ、その教えは仏教として世に広まった。

 インド北東部のブッダガヤにあるマハーボーディー寺院は、釈迦が悟りを開いた地に立つ寺。広々とした境内には、高さ52メートルの本殿のほか、釈迦が沐浴したという蓮池や、悟りを開いた菩提樹も残されている。2002年には、「ブッダガヤの大菩提寺」として世界遺産にも登録された。

 インドではすっかり廃れてしまった仏教だが、ここブッダガヤは仏教の四大聖地のひとつ。マハーボーディー寺院を中心に中国寺、日本寺、韓国寺など各国の信徒が建立した寺院が立ち並び、世界中から多くの仏教徒が参拝に訪れている。

Column

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2015.08.01(土)
文=芹澤和美