無地ばかりだった食器が絵柄入りばかりに

――器との向き合い方や、食卓の風景に変化はありましたか?

 撮影中、家にある食器を一度すべて見直して整理しました。もともとは「シンプルなものが一番」と思って無地のものばかり選んでいたのですが、青子を演じて波佐見焼に触れる中で「自分は昔から柄物やポップなデザイン、植物柄が好きだったんだ」と思い出すことができたんです。結果的に買い集めた器は絵柄が入っているものばかりになりました。クランクアップ時に先生方がプレゼントしてくださった深めのお皿や、劇中に出てくる「雨粒皿」は、いまも日々の食卓で煮物やおかず、フルーツを盛ったりして大活躍しています。

――松井さんは料理を作るのもお好きだそうですね。

 はい。ほとんど外食をしないので、家にいるときは自炊しています。せっかく素敵な器があるので、「美しく盛り付けたい」と思うのですが、盛り付けのセンスが全然なくて(笑)。フライパンから直接ドカンと盛っちゃうタイプなので、そのあたりの不器用さも青子っぽいなと思います。一方、一ノ瀬くんはすごくきれいに盛り付けるんです。同じ日に撮った二人の朝食写真を監督に見せたら「本当に青子ちゃんと龍生くんみたいだね」と笑われました。

――青子は“甘いもの好き”という一面がありますが、松井さんが好きな甘いものは?

 ホワイトチョコレートが大好きなので、普段からよくもぐもぐ食べています(笑)。ホワイトチョコが入っているお菓子は最高です。

――最後に、ドラマを楽しみにしている全国のみなさんへメッセージをお願いします。

 長崎・波佐見町の素晴らしい景色の中で、その土地の色彩や魅力をぎゅっと詰め込んだ作品になっています。青子と龍生のものづくりと関係性の積み重ねには少し不器用で騒がしい瞬間もありますが、きっと観た方が「明日もちょっと頑張ろうかな」と思えるような、温かい作品になっていると思います。波佐見町もとても素敵な場所なので、実際に訪れて窯元巡りを楽しんでいただけたら嬉しいです。

松井玲奈(まつい・れな)

1991年7月27日生まれ。愛知県出身。2008年にデビュー。主な出演作は、連続テレビ小説『まんぷく」『エール」『おむすび』、大河ドラマ『どうする家康」『チンギスーVIVANT THE ORIGIN STORY―』など。映画では『よだかの片想い』『緑のざわめき』などで主演を務めた。

NHK夜ドラ『青の花 器の森』

放送予定:2026年10月26日(月)スタート <全32回 (8週)>
[NHK総合]毎週月~木曜 夜10時45分~11時
NHK ONEで同時・見逃し配信中
原作:小玉ユキ
脚本:泉澤陽子
演出:深川栄洋
出演:松井玲奈、一ノ瀬颯、藤間爽子、安藤玉恵、前田拳太郎、岩永洋昭、山口森広、三浦貴大、莉子、のせりん、利重剛、上川周作、財前直見、西田尚美ほか
制作統括:井上衛(レプロエンタテインメント)、遠藤理史(NHK)
プロデューサー:森永恭平(レプロエンタテインメント)、本田七海(レプロエンタテインメント)