僕たちの話をするアルバム

――ご自身の感性を表現できたと思う部分を教えてください。

R 制作作業は初だったので、とにかくメンバーたちとたくさん話しました。ここはこうしたいということを話すと、みんなまったく拒否感なく合わせてくれたんです。そうやって会話しながらさらに発展させて、イメージ図をたくさん作っていきました。ダンスについてはもちろん全ての部分です!

L 「Hollywood Action」で初めて楽曲クレジットに名前を載せてもらい、今回はより多くの曲に名前を載せたいと挑みました。特にお気に入りなのは、作曲で参加した「Upside Down」の「(歌いなが
ら)언니 오빠들 제발 좀 uh I need things upside down」のパートです。この曲にはスウィングベースのリズムを感じていて、僕の好きなエルヴィス・プレスリーのトーンを意識してレコーディングをしました。一緒に作業したJAEHYUNさんからも「このジャンルはエルヴィスが本当にかっこよく表現していた。だからお前がキメなきゃ」と言われたんです。

S あちこちに隠れていますが、「06070」で僕が歌う「(歌いながら)いい姿を見せたくて挨拶をして努力したけれど、あの人は僕が通り過ぎたあとでも笑っているだろうか、あざ笑っているのではないか」というパートです。僕たちはいつもメイクをしての仕事なので、ある瞬間から、外に見える姿だけでなく心にまでメイクをするようになって、その姿が自分自身になってしまった気がする。さらけ出すにも偽善のようだし、吐き出すにもすっきりしない。これまでの活動で感じたそんな感情の一部を引き出して音楽に溶かしてみました。こうした負の感情も少しずつ上手に表現できたら、今後進んでいく道にも役立つのではないかと思ったんです。

――これまでの天真爛漫なイメージとは異なる一面を感じました。

R どこまで正直になっていいのかはすごく悩みました。大変だった話、怒った話、悲しかった話もするなかで、あまりに正直すぎると「僕たちはつらいです」という訴えになってしまうんじゃないかと。

S そういう話は楽曲を聴く方々にとっても、それほど歓迎されないんじゃないかと思ったんです。これまでの明るい僕たちの姿も決して噓ではないので、そのイメージともうまく調和するようにバランスをとるのが一番大変でした。

――楽曲制作で、最初に動くのは頭、体、心のうちどこですか。

L アルバム作業の初期段階で、一番大きいのはときめきなんです。だから、僕は心ですね。この曲をどんなふうに完成させるのか、ステージでどう見せられるのかを悩みながら考える時期が、一番わくわくします。

S 体が先に反応する音楽を表現したいときもあれば、心を動かす曲を作りたいときもある。その両方を表現したいのですが、結局最後に使うのは頭で、どうすればこの音楽がうまく伝わり、たくさんの方に届くのかを考えています。

次のページ ただ、かっこよくありたい

CREA 2026年秋号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。