サーモスやリファなど注目の異業種企業が「温度コントロール」や「美容」を引っ提げて参入し、大激震が走る2026年の日傘市場。しかし、長年日本の「傘」を支えてきた老舗や新興の傘メーカーも黙ってはいません。
後篇では、強風、ゲリラ豪雨、畳む面倒さなど、夏のあらゆる悩みを一撃で解決してくれる、2026年夏に使いたい「個性派日傘7選」を、傘ソムリエの土屋博勇喜さんがセレクト。
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異業種の底上げで激化! 各社の一芸が爆発する「傘メーカー戦国時代」
「前篇でもお話したように、2026年は、日傘の規定(基準)が大きく変わった年。今まではUVカット『99.9%』や遮光率が『99.99%』であれば最高峰とうたえましたが、今年は『100%』が業界の基準になりました。しかも、生地単体での検査値であることが厳密に求められるようになり、裏面にポリウレタンコーティング/ラミネートコーティングを施した『UVカット/遮光率100%』の傘が標準化されています。
ただし、『UV100%』『完全遮光』という表現は、あくまで生地単体の測定値です。傘になると縫い目や構造が加わるため、“完全”“100%”にはなり得ません。キャッチコピー等にうたわれていたとしても、細かく見れば、傘に付いている下げ札などに注釈が小さく書かれているはず。チェックしてみてくださいね」
「UVカット100%」「遮光率100%」が当たり前の標準装備になったからこそ、さらなる加熱を見せる市場は、まさに、“日傘競争2.0”とも言える戦国時代へ。
「異業種の参入によって市場全体のレベルが底上げされた結果、傘メーカー各社は『独自の強みをさらに尖らせる』という方向に進化しています。軽さ、畳みやすさ、耐久性、そして宇宙技術まで……。今年の個性派モデルは、どれも一芸を極めたとんでもない完成度です!」
そう熱く語る土屋さん。これまでは「遮光率」などの数値が差別化のポイントでしたが、標準装備化された今、主戦場は「いかに日常を快適にするか」という機能の深掘りにシフトしています。
「三つ巴どころか、荒波の戦国時代の中で各社が個性を爆発させていて、本当に面白いラインナップが揃っています! ユーザーの皆さんのライフスタイルに合わせて選ぶのが正解です」
それでは、過酷な夏を快適かつスマートに生き抜くための「究極の機能派日傘7選」を土屋さんの解説とともに見ていきましょう!
1 驚異の軽さ×風への強さを両立した、常識破りのタフネス構造!
「マジカルテック プロテクション タフ W rib 55」5,500円/ムーンバット
主な強み:遮光・UV100%でありながら、ダブルリブによる耐風構造
こんな人におすすめ:軽さも欲しいけれど、ビル風や突然の強風で傘がひっくり返るのがストレスな方
「軽量傘の代名詞『マジカルテック』シリーズですが、今年はついに『軽さと強さはトレードオフ』という常識を完全に破壊してきました。裏面ポリウレタンコーティングの遮光100%生地は、どうしても重くなりがち。ですがこれは、オールカーボン製で約133gという異次元の軽さをキープしつつ、骨を2本重ねるような『ダブルリブ構造』を採用することで、風を受け流す圧倒的な強度を持たせています。
バッグに入れていることを忘れるほど軽いのに、いざ差し出すとビル風にも負けない。強風でバサッとひっくり返るあのストレスから、完全に解放してくれる名作です」(土屋さん)
