故郷の味を忘れてしまったみちおさん……

――北海道は新鮮な魚が多い分、味にうるさくなってしまうところがあるんじゃないですか。

布川 北海道の人ってそういうイメージがありますよね。「北海道の人は魚にうるさいからね」と言われることも多いので、なるべくそう思われないようにしてるところはあります。こっちの魚もおいしいですよ? けど……正直言って、やっぱり北海道は魚がおいしいです(笑)。

みちお 僕、北海道のその味を忘れた時期があって。この回転寿司うまいなと思って、布川を連れて行ったら揉めたことがありました。

布川 石川県出身の後輩も連れて行ったんです。みちおが「このネギトロうまいんだよ」って言っていて。その後輩もその場では「あぁ、そうっすね」って濁してましたけど、みちおと別れた途端、「信じられないです!」って言ってました(笑)。

――いくら物流が向上して、冷蔵・冷凍の技術が発達したといっても、やはりとれたてが食べられる環境には敵わないですもんね。

布川 まさにそうですね。上京して、いい環境にいたんだなということに気づきました。

みちお スーパーに売ってる魚がおいしいもんね。変わった魚が安く売ってるから、食卓にも並ぶことも多かったですね。例えば、「カスベ」とか「銀ガレイ」とか。「毛ガニ」も小ぶりのやつが400、500円くらいで売ってましたね。

布川 味にうるさいで言うと、「味噌ラーメン」にバター入れる人っているじゃないですか。僕、信じられないです。札幌でも観光客の人は「味噌ラーメン」のバターを入れがちですけど、いつももったいないなと思っちゃいます。

みちお 僕は入れる派です(笑)。白米にもバターを乗せて食べます。

布川 それはおいしそうだけど、北海道の人で味噌ラーメンにバター入れるっていうのはあまり聞いたことがないですね。

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