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頑張りすぎた人から倒れる

――そもそも、私たちはなぜこんなに休むのが下手なんでしょう?

Jamさん やりたいことがあるから頑張っちゃうんだと思います。特に20代や30代は、周りも同じ勢いで働いているので「頑張らなきゃ」と無理をしてしまう。でも、続けられる人は「適度に休んで続けた人」なんです。私の経験上、頑張りすぎた人から倒れていきます。人は大丈夫そうに見えても、本当に無茶してたら絶対倒れますから。

――どうしたら上手に休めるようになりますか?

Jamさん 相談できることが一番大事だと思います。締め切りが厳しそうなら1週間前に相談すれば調整できますよね。私は会社員時代にプレッシャーで胃薬や頭痛薬を常用していましたが、その経験から「スピードを武器にしよう」と決めました。早めに出せば直す余裕もあるし、結果的に相手も助かる。そういう積み重ねで少しずつ楽になりました。

――休むことのメリットはどこにあると思いますか?

Jamさん それはもう効率ですね。筋トレもそうですが、筋肉も休める期間があった方がトレーニングの効率がいい。パソコンもつけっぱなしにするとヒートしちゃうのと同じで、人間も稼働しっぱなしだと壊れます。だからこそ、休んだ方が結局は長持ちするし、結果効率もいいんです。

――最後に、休むのが苦手な人へメッセージをお願いします!

Jamさん 休むことに罪悪感を持つ必要はありません。周りを納得させる必要もないんです。時代はもう「休んだ方が効率がいい」方向に動いていますから。体を壊さないためにも、自分を大切にするためにも、自分の心に従って休みを取り入れてみてください。

Jam(じゃむ)さん

漫画家・イラストレーター・ゲームグラフィックデザイナー。日常で起こる人間関係の悩みを描いたマンガ「パフェねこ」シリーズがTwitter(現X)で累計50万以上リツイートされるほど話題になる。著書に、『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』(サンクチュアリ出版)、『にゃんしゃりで心のお片づけ。』(PHP研究所)、『言いにくいことはっきり言うにゃん』(笠間書院)、『ヤバくない? ネコなら速攻にげてるよ』(角川春樹事務所)など多数。

『ニャンだかラクになる休み方』

Jam
定価 1,375円(税込)
スターツ出版
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2025.10.14(火)
文=船橋麻貴