日本の夏を熟知した老舗ならではの「和の香り」

【薫寿堂】風情のある葉っぱお香の「香りで涼む」

 薫寿堂は、日本の「香」の歴史発祥の地とされる兵庫・淡路島で1893年に創業した老舗。

 「HA KO」は自然を感じる香りを調合した葉っぱの形の和紙のお香で、1枚ごとに個性豊かな香りを持ち、愛でてよし、香ってよしの一品です。

 夏の香りを楽しめる「Summer HA KO」は、薄荷の香りの笹の葉、菩提樹の華やかな香りのアサガオの葉に、人気の白檀、アガーウッド、シトラスの香りの葉の5枚を詰め合わせ。

 玄関に置いたり、火をつけて煙を燻らせるだけでなく、手紙やご祝儀に添える、しおりにするなどの楽しみ方も。

【香十】京都の老舗が創業450 年目に生み出した「新しい香り」

 1575年に京都で創業した、御香所(おんこうどころ)である香十は、宮中や豊臣秀吉、徳川家康にも献上した香老舗。

 実は湿度が高いほど、お香の香りがまろやかに拡散し、ふんわりと長く余韻が残るため、より香りの美しさが引き立つのが今の季節。蒸し暑くどんより重くなりがちなこの時期の、空気と気分のリフレッシュにもぴったりです。

 「高井十右衛門 2025 No.4」は、江戸時代に香の名人・高井十右衛門が遺した「家傳薫物調香覚書(かでんたきものちょうこうおぼえがき)」の処方をもとに、最上級の香原料と現代の技で仕上げた逸品。

 2025年に、450周年を記念して創香されたもので、ナチュラルなフローラル・グリーン調。爽やかな柑橘系のプチグレンとみずみずしいアクアティックグリーン、クチナシとローズの華やかな香りと、乳香と白檀に調和しながら広がります。

 香立付なので、お香が初めての方へのプレゼントにもおすすめ。

2025.06.27(金)
文=村花杏子