今年も、50名以上の贈りもの上手な皆さんにお気に入りのアイテムやセレクトのコツを伺いました。おいしいものから日々を豊かにしてくれる雑貨、憧れのファッションアイテムまで600点以上が勢揃い!「CREA」2025年冬号より一部をご紹介します。

CREA 2025年冬号

『贈りものバイブル』

定価980円


 誰かに贈りものをするときは、自分の愛用品や、気にいったモノから選びます。贈りものをするのは大好きです。自分もプレゼントを受け取ると、すごく嬉しくなりますし。職業柄かもしれませんが、モノをリサーチするのも好きなんです。1個しか知らないより、10個知っていたいと思うタイプです。あれもこれも知りたい。ミーハーなんです(笑)。仲間が贈ってくれたもので、愛用し続けているモノもたくさんあります。そんなモノとの出会いを、大切な人たちとシェアしたいんです。

 贈りものは、感動を共有してくれそうな友人を思い浮かべて決めますね。例えば、音楽好きの彼女にはこれ、食いしん坊のあの人にはこれ、といったふうに。相手の喜ぶ顔を想像するのは、とても幸せな気持ちになりますから!

 ずっと大切にしているプレゼントがあります。遠い昔のアシスタント時代、ある雑誌でテディベアの大企画を手伝っていました。疲労困憊の撮影終了後のこと。なんと、私の師匠と編集担当の方がテディベアをプレゼントしてくれたのです。それはまさに、私がずっと欲しがっていた、その子でした。古ぼけてきたその子を見るたびに、いまも幸せな気持ちになるのです。贈りものは、幸せの記憶装置のようなものなのかもしれません。


◆イチとニ「古代小麦のクッキー」

 薪火野のパンをよく取り寄せるという飯田さん。

「奥様の市川舞子さんがつくる絶品クッキーは、古代小麦の味が噛むごとに増していくよう」

 自家栽培石臼挽きの古代小麦全粒粉を、薪火の余熱で焼きあげる。クッキーの型に焼かれた農夫の姿を、太陽の光に透かしながら頬張りたい。

薪火野

賞味・消費期限 1カ月
https://makibino0609.com/
※通販可

◆鎌倉 緑青「季節の贈り物・桐箱 季のもの(小)」

 鎌倉・長谷にて、花、山野草などの植物を扱うほか、美術や骨董、工芸品とも出会えるお店。写真は、杜鵑草(ホトトギス)、野紺菊(ノコンギク)、水引(ミズヒキ)などの可憐な野の花を箱の中に招き入れた「季のもの」。

「繊細でセンスの良いお花をつくってくれます。遠くへ住む友人へ届けたいな」

鎌倉 緑青

電話番号 0467-80-2841

2025.02.23(日)
スタイリング=飯田珠緒
写真=松原博子
編集・文=菅野麻子

CREA 2025年冬号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

贈りものバイブル

CREA 2025年冬号

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贈りものバイブル

定価980円