板橋区役所前の「えんば」で感動した「おかひじき天そば」

 板橋区役所前駅からすぐに「立ち喰いそば・うどん えんば」が2024年4月22日にオープンした。こちらの店主はフレンチ出身で和食の総調理長だったそうだ。寿司屋や割烹で働いていたこともある和食の達人。身近な日常の食べ物、日々忙しく働いている人が手頃な価格で喜んでもらえるような食べものを、肩肘張らず提供したいと始めた店である。

 返しは3種類の醤油をブレンドして作っているのだが、その1つが江戸時代後期創業の熊本県山鹿市の「卑弥呼のやまとしょうゆ」。そして丸勝かつおぶし製の本枯れ節の厚削りと薄削り、鯖節、宗田節、さらに昆布や椎茸を使いじっくり出汁をとっている。返しと出汁のバランスは朝、昼と変えている。

 天ぷらは自家製で種類が豊富。しかも変わり種の天ぷらも多い。中でもその味に驚いたのが「おかひじき天そば」。天ぷらにするとホクホクの食感になり甘みも増す。唯一無二の天ぷらに出会える店である。

INFORMATION

 立ち喰いそば・うどん えんば

 住所: 東京都板橋区板橋2-61-16コスモ和光102
 営業時間:
 月~金 5:00~9:30、 11:00~15:30
 土   7:00~14:00
 定休日:日祝

2025.01.20(月)
文=坂崎仁紀