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人生の分岐点が描かれた映画

――木村さんにとって『あたしの!』は、「人生の分岐点が描かれている映画」だという。

 あこ子は最初、自分基準で「頑張っている」「頑張ってない」を決めてしまって、「頑張っている方が偉い」という理由で、自分を肯定しようとします。でも、話が進んでいくにつれて、人それぞれ頑張り方があるし、見えていないところで頑張っている人もいるということに気づきます。

 この映画のメッセージで僕が特に共感したのは、「目に見えているものが全てじゃない」ということ。成田への憧れも含めて、人に対する見方とか、自分が希望を叶えたいときの頑張り方を、この映画で学んだ気がします。いろんな見方ができる映画だと思うので、自分なりの共感ポイントをぜひ見つけていただきたいです。

木村柾哉(きむら・まさや)

1997年10月10日生まれ。愛知県出身。日本最大級のサバイバルオーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN SEASON2」で、“国民プロデューサー”によって選ばれた11人組グローバルボーイズグループ「INI」のリーダー。TBSドラマ「君の花になる」(2022年)で俳優デビュー。本作が映画初出演・初W主演となる。身長175cm、血液型B型。

映画『あたしの!』

思ったことは即行動に移す、真っ直ぐで素直すぎるあこ子(渡邉美穂)は、新学期の初登校の日、留年して同学年になった学校イチの人気者・直己(木村柾哉/INI)に一目惚れ。ストレートに告白するが、「彼女作る気ないから」とフラれてしまう。直己の親友の成田(山中柔太朗)から、直己が彼女を作らない理由を聞き、好きでい続けようと決意するあこ子。そこに現れた恋のライバルは、小3のときからの親友・充希(齊藤なぎさ)だった。『ヒロイン失格』『センセイ君主』幸田もも子の大ヒットコミックの実写映画化。主題歌はINIの「Break of Dawn」11月8日(金)全国ロードショー
https://gaga.ne.jp/atashino/

衣装クレジット

ジャケット 95,700円(税込)
シャツ 49,500円(税込) /すべてETHOSENS(ETHOSENS of white sauce 03-6809-0470)

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2024.11.03(日)
文=菊地陽子
撮影=榎本麻美
ヘアメイク=Sayaka(MASTER LIGHTS)
スタイリスト=TOGO MANAMI