この記事の連載

◆『デキる猫は今日も憂鬱』山田ヒツジ/講談社

 デキるOLの福澤幸来は、猫の諭吉と暮らしている。本当はずぼらなOLとただの猫ではない諭吉のほのぼのとした生活を4コママンガで描く日常系コメディ。

「こんな猫がいたら人生が潤いますね。うちにも諭吉が来てほしい…! どうしたら諭吉みたいな猫と出合えますか……」(すず木さん)

推薦者

ブックライブ書店員
書店員すず木(しょてんいん・すずき)さん

年間読むマンガは2,000冊以上。総合電子書籍ストア「ブックライブ」編成担当で、この道10年以上のベテラン書店員。毎月おすすめの新作マンガを紹介する「月刊 書店員すず木」公開中。
https://booklive.jp/

◆『いとしのムーコ』みずしな孝之/講談社

 山の中でガラス工房を営む吹きガラス職人のコマツさんと、彼のことが大好きな愛犬ムーコのほのぼのとした日常を描く。いつも元気でちょっとおバカなムーコは、コマツさんが犬じゃないとわかると「早く犬になれますように」と願うように……。

「書き文字で爆発するムーコの感情がかわいい! コマツさん大好きっぷりに癒されます」(藤原さん)

推薦者

コミック編集者
藤原めぐみ(ふじわら・めぐみ)さん

◆『天地創造デザイン部』原作:蛇蔵&鈴木ツタ、作画:たら子/講談社

 旧約聖書における「神による生物創造」をモチーフに、進化理論や生物学の最新の知見を盛り込んで、実際に存在する生物についてうんちくを展開していく科学マンガ。

「動物をデザインする仕事、という設定があまりに面白く、学習マンガとしてもお仕事マンガとしても楽しめます。大人も子どもも同じ目線で楽しみながら一緒に読むことができる、希有な作品だと思います」(彩瀬さん)

推薦者

作家
彩瀬まる(あやせ・まる)さん

2010年に「花に眩む」で第9回「女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞してデビュー。ゲームとロードレースが好き。著書『新しい星』(文藝春秋)『なんどでも生まれる』(ポプラ社)ほか多数。

2024.09.06(金)
文=大嶋律子(Giraffe)