今やサウナは一過性のブームではなく、美容や健康を保つための習慣となりつつあります。サウナの楽しみ方を知った「サウナー」たちは今、こんなサウナがあったらいいのにな……あんなサウナに入りたい……などと自分の理想的なサウナを想像するようになっているのではないでしょうか。

 そんな中、注目したいのが「泊まれるサウナ」。モデルでフィンランド大使館公認のフィンランドサウナアンバサダーでもある美咲さんが今いくべき全国のサウナ5選をご紹介!


moksa(京都)

それぞれ異なる仕様の3種のサウナが宿泊者を歓待

 moksaは比叡山の麓・八瀬にあります。この八瀬は日本最古の蒸湯場があった場所として知られ、心身を浄める場所として、貴族や武士たちに愛されてきました。そんな歴史ある場所にサウナの聖地「しきじ」の娘である笹野美紀恵さんが監修したサウナが誕生する、サウナーが満足しないわけがありません。

 「moksa」とは梵語で“解脱”や“解放”を意味する言葉。現代の暮らしに疲れた心と体を清め、生まれ変わるような体験をしてほしいとの思いが込められています。その名の通り、さまざまな仕掛けが施された3種類のサウナが宿泊者を歓待してくれます。

 プライベートサウナ「蒸庵(じょうあん)」は、炭蒸(たんじょう)、檜蒸(ヒジョウ)、美蒸(ビジョウ)という3種類のサウナがあり、全てが異なった仕様になっています。

 一番人気のサウナは炭蒸。壁などに炭がふんだんに使われておりミネラルが溶け出すことでまろやかな肌触りの水と蒸気を体感できます。発汗で開いた毛穴にダイレクトに届けたい、肌のデトックスが狙えるサウナです。

 特にサウナーに好まれるのがこちらの檜蒸。天井高にこだわって作られていて、体感温度は館内でNo.1のサウナです。熱の刺激で血行が促進され、疲労物質の代謝が高まります。檜蒸でととのった夜は良く眠れること間違いなし。サウナは上段派という人にも満足してもらえるのではないでしょうか。

 最後に紹介する美蒸はスチームサウナですが、ただのスチームサウナではありません。スチームの温度は低めの45℃。サウナが苦手という方でも長時間入ることができる上、特殊なコラーゲンライトも備わっており、乾燥肌対策になるほか、美白効果も得られるそう。肌活好きが入らずにはいられないサウナです。

 それぞれのサウナ室には地下水を使用した水風呂もあり、季節によって水温の変化があるため四季の移ろいも感じられます。夏にほどよく肌に染み渡るのを楽しむもよし、冬にキンキンに冷えた水風呂でハードなととのいを楽しむもよし。自分好みの季節との出会いを見つけてみて下さい。

ゲストに合わせる朝食(優しい朝食が心を整える)

 宿で迎える朝、豪華な朝食も旅の醍醐味ですが、意外と量は食べられないということはありませんか。そんなゲストのために考えられたのが養生朝食。和・洋・養生の三種類から選べる朝食のひとつで、養生朝食の湯葉と柚子の餡がかかった湯葉粥は、家に帰ってから真似したい優しい味わいに作られています。

2024.07.19(金)
文=美咲