3つの人工島をつないだ規格外のスケール

 ザ・リッツ・カールトンは橋で結ばれた3つの島々と水上コテージエリアからなります。

 レセプションがある島は24時間フィットネスジムやロングビーチ、テニスコートやゲームルームなどアクティビティが勢ぞろい。小山をくりぬいたような斬新なデザインのキッズクラブもあります。ここは、いわば遊ぶための島。

 次の島にはイタリア料理や広東料理などのレストランが集まっています。毎夕、「EAU BAR(オー・バー)」にはモルディブの伝統的な太鼓“ボドゥベル”を打ち鳴らしながら男性たちが現れ、円のカタチ(ここにもサークルのモチーフ!)をしたフレームに火を灯す儀式が。シェフが屋外の鉄板焼きテーブルで日本料理を供する「IWAU(“祝う”)」も。

 そしてビーチヴィラの島、水上コテージの海域と続きます。100棟あるヴィラも円形、ヴィラのプライベートプールも四角形ではなく、カーブを描いています。円がいくつも重なった広がりを感じるデザイン。

2024.06.15(土)
文・撮影=古関千恵子