◆住雲寺の藤棚
大山町古御堂にある住雲寺は、全国でも珍しい六尺藤の名所。住雲寺は別名「ふじ寺」とも呼ばれ、花の房が六尺(1.8メートル)まで垂れ下がる、「六尺フジ」という全国でも数カ所にしか存在しない貴重な藤が咲き乱れる古刹として知られている。
例年4月下旬~5月上旬の見ごろの時期には、陽に照らされて輝く満開になった藤のカーテンや、ライトアップ(夕刻~22時頃)による幻想的な光景が楽しめる。
ゴールデンウィーク期間に開催される「藤まつり」では、琴の演奏、藤棚の下でのお茶席、ライトアップなどが行われ、春の風物詩となっている。
住雲寺の藤棚(じゅううんじのふじだな)
所在地 鳥取県西伯郡大山町古御堂513
https://tourismdaisen.com/spot/65/
◆米子城跡
かつて、四層五重・山陰一の名城として栄華を誇った米子城の立派な石垣は、天守閣は現存していませんが、頂から広がる360度の大パノラマが自慢の展望スポット。空気が澄んだ晴れの日には、日本海から隠岐島の姿を眺めることもできる。
ふもとの湊山公園とともに桜の名所としても知られ、城跡の頂から見下ろす桜は中海(なかうみ)、大山とのコントラストでより一層艶やか。
桜だけでなく、春の花々も見どころ。草花との出会いを求めながら、のんびりハイキングを楽しむのもおすすめ。
米子城跡(よなごじょうあと)
所在地 鳥取県米子市久米町
http://www.yonago-navi.jp/yonago/shitamachi/sightseeing/yonago-castle-trace/
2024.03.29(金)
文=桐生奈奈子