寒さの中で力を蓄えた草木がパワフルに芽吹き、次々と花を咲かせて景色をカラフルに染め上げる春がやってきました。日本各地に、今しか見られない、かけがえのない美しい景色が広がっています。

 今回は佐賀県が誇る、春の絶景・風物詩をピックアップ。自然が織りなす奇跡の景色に会いにいきませんか?

» #01 虹の松原
» #02 嬉野温泉街 塩田川付近の夜桜
» #03 鏡山展望台から見る山桜
» #04 祐徳稲荷神社外苑 東山公園のつつじ
» #05 大興善寺のつつじ
» #06 浜野浦の棚田
» #07 馬場の山桜
» #08 浦ノ崎駅 桜のトンネル
» #09 川上峡春まつり こいのぼり吹き流し
» #10 唐津城の藤棚

» 日本の隠れ絶景・風物詩リスト


◆虹の松原

 佐賀県北部に位置する唐津湾沿いに、全長約4.5キロメートル、幅約500メートルにわたって松林が続く「虹の松原」。

 約400年前、唐津藩初代藩主である寺沢志摩守広高が防風・防潮のために海岸線にクロマツを植林したのが始まりとされており、現在では約100万本にもなるという。

 隣接する鏡山からは松原全体を見渡すことができる。海岸線沿いに弧を描く緑の松林や白い砂浜、青い海が連なる光景は、まさに虹のような美しさ。

 松林内を散策すれば、春はスミレやオニタビラコといったかわいらしい花々も楽しめる。

虹の松原(にじのまつばら)

所在地 佐賀県唐津市東唐津~浜玉町浜崎
https://www.karatsu-kankou.jp/spots/detail/1/

◆嬉野温泉街 塩田川付近の夜桜

 桜の名所が点在する嬉野市のなかでも、夜桜スポットとして知られているのが塩田川沿いの桜並木。川沿い約2キロメートルに遊歩道が整備されており、川のせせらぎを聞きながらライトアップされた夜桜を満喫できる。

 この桜並木は「嬉野温泉公園」や嬉野温泉公衆浴場「シーボルトの湯」のほか、川沿いに軒を連ねる旅館などの宿泊施設からも眺められる。九州屈指の名湯・嬉野温泉と一緒に楽しんでみてはいかが。

見ごろの時期:3月下旬から4月上旬

嬉野温泉街 塩田川付近の夜桜(うれしのおんせんがい しおたがわふきんのよざくら)

所在地 佐賀県嬉野市嬉野町大字下野甲12-1
https://spa-u.net/

2024.03.23(土)
文=佐藤由樹