名店ひしめく京都で、この幸せを存分に享受しない手はありません。はずせない定番から、エッジの効いたニュースな一皿まで。偏愛せずにはいられないあの店・あの味を巡って見えてきたのは、自由で多彩、そしてどこまでも上質な京都の食の真髄でした。
今回は、「偏愛グルメアドレス」ページより、元『dancyu』編集長、現『あまから手帖』編集長の江部拓弥さんおすすめの名店をご紹介します。
京都の偏愛店、The 江部st!
江部拓弥さんが、関西に移住して1年。痛風と闘う名物編集長に京都の偏愛店を聞きました。
市場のモーニングを喧騒前の澄んだ空気と
◆【錦市場】錦市場食堂 高倉屋商店

叙情的、かつ思索的な文筆家として全国的に活躍しつつ、すぐ隣の京漬物店「錦・高倉屋」の主人でもあるバッキ―井上さんが展開した食堂。
「旅先で、その土地ごとの市場で食べるような雰囲気に」とバッキ―さん。
一番人気のお刺身付き定食も、心なごむ味わい。食後はお隣でお漬物を買って市場散策を。

錦市場食堂 高倉屋商店
所在地 京都市中京区東大文字町288
電話番号 075-256-3124
営業時間 6:00~17:30 L.O.
定休日 月曜(祝日の場合は翌日休)
Instagram @takakuraya.syooten
※カード不可
昼はトーストとオオヤさんのコーヒー
◆【出町柳】KAFE工船

京都市の山間を拠点にする神話的焙煎家、オオヤミノルさんのカフェ。
「入手難のオオヤさん焙煎の豆を、帰りに買うのも忘れずに。昼ワインもいい」と江部さん。


KAFE工船
所在地 京都市上京区河原町通今出川下ル梶井町448 清和テナントハウス2F
電話番号 075-211-5398
営業時間 12:00~20:30 L.O.
定休日 火曜(祝日の場合は翌日休)
Instagram @kafekosen
2023.11.05(日)
文=寺下光彦
写真=橋本 篤
CREA 2023年秋号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。