◆二本煙突と月
2018年に筑豊炭田遺跡群のひとつとして、国の史跡に指定された「石炭記念公園」。園内に立つ「二本煙突」は、高さ約50メートルと現存する明治時代の煙突としては国内最大級であり、筑豊の炭鉱最盛期の面影を現在に伝える貴重な遺産だ。
毎日、日没から夜10時まで竪坑櫓(たてこうやぐら)と共にライトアップが行われ、月明かりの下で輝く姿には荘厳な雰囲気が漂う。
また、毎年11月の第1日曜日とその前日には、石炭記念公園で「TAGAWAコールマイン・フェスティバル~炭坑節まつり~」が開催され、本場の炭坑節を参加者みなで踊る「炭坑節総踊り」などの催しのほか、夜には色とりどりのキャンドルとライトアップされた二本煙突の競演が楽しめる。
TAGAWAコールマイン・フェスティバル~炭坑節まつり~開催日:2023年11月4日(土)~5日(日)
二本煙突と月(にほんえんとつとつき)
所在地 福岡県田川市大字伊田2734-1
https://www.joho.tagawa.fukuoka.jp/kiji0033078/index.html
◆つづら棚田
うきは市の新川・葛籠地区の山あいの斜面に造られた、400年以上の歴史を持つ「つづら棚田」。「日本の棚田百選」のひとつで、面積は約7万平方メートル、約300枚の精巧な石組みの棚田が階段状に連なっている。
周囲の山林と調和した景観が美しく、駐車場付近が棚田を一望できる絶好のスポット。秋には、棚田が稲穂の黄金色に染まり、畦道に咲く真っ赤な彼岸花がさらに彩りを添える。また、彼岸花の中には白い花も見られるので、ぜひ探してみてほしい。
毎年秋には「彼岸花めぐり&ばさら祭り」も開催され、清々しい空気の中で稲穂と彼岸花のコントラストが楽しめるほか、収穫したての新米も購入できる。
彼岸花めぐり&ばさら祭り開催時期:9月中旬
つづら棚田(つづらたなだ)
所在地 福岡県うきは市浮羽町新川3227
https://ukihalove.jp/contents/tuduratanada/
2023.10.20(金)
文=佐藤由樹
協力=福岡県観光連盟WEB「クロスロードふくおか」