![パングラシアン島は、中央に小高い丘がある緑豊かな島。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/9/0/-/img_90e8f08ef872b385bd839e326188fc95174552.jpg)
フィリピンのエルニド諸島には、「エルニド リゾーツ」と総称される同経営のアイランドリゾートが3軒ある。パラワン州のメイン島、パラワン島の空港からスピードボートで約25分、前回ご紹介した「ミニロック アイランド」からは15分ほどの場所にある「パングラシアン アイランド」は、3軒のうちでもっともラグジュアリーなリゾートだ。エコ・ラグジュアリーというコンセプトを掲げているだけあって、ラグジュアリーでありながら環境に配慮したリゾートとなっている。
ミニロック島が海面からそそり立つような急峻な地形なのに対し、パングラシアン島は白砂のビーチに囲まれたなだらかな地形の島。島の中央には小高い丘があり、その周囲は美しい白砂のビーチに縁取られている。メイン棟(クラブハウス)の目の前には広々としたビーチ、そこから島の南側と北側にロングビーチが続く。南側のロングビーチ添いの緑の木陰には、客室ヴィラが立ち並んでいる。
![島の南側にあるロングビーチ。このビーチ沿いの緑の中に客室ヴィラがある。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/e/4/-/img_e4053beea21748b32be240bce4d1be30152536.jpg)
![島に桟橋はない。移動式のステップでビーチに上陸すると、冷たいおしぼりとヤシの葉で作られたネックレス、そしてとびきりの笑顔が出迎えてくれる。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/a/a/-/img_aa3119f2b9051d9c18bbdc5ccbeae5b1179871.jpg)
メイン棟にはレセプション、レストラン、バー、ショップ、ライブラリー、クリニックなどがあり、島の南側のビーチに沿って西に行くと、スパ、ジム、エコセンター、真水のプールなどがある。どの建物も緑の中に点在しているので、真昼でも木陰が多く、プライバシーも守られている。
![リゾートのメイン棟。レセプションやレストラン、バー、ショップなどがある。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/3/d/-/img_3d79547fef3ef0871d62015b3a7f0b51175007.jpg)
![真水のプール。爽やかな海風を受けながら、ウッドデッキでのんびり過ごすことができる。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/7/-/img_476614fcb4e922bc5388f0f0a8b060d7197393.jpg)
客室棟は、フィリピンスタイルを生かしながらデザインされた42棟。客室のカテゴリーは、緑の中のキャノピーヴィラ、ビーチに面したビーチヴィラ、プライベートプール付きのプールヴィラ、そしてサラ(東屋)があるスイートルームのカラウヴィラの4種類だ。キャノピーヴィラ以外は、建物自体は同じサイズとなっている。
![客室棟は木陰に点在している。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/a/7/-/img_a79a29114fcbf37d1abe82f09465df42262767.jpg)
![プール付きヴィラのプライベートプール。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/d/f/-/img_dfcf2063334aceda6c10e4efcb19e89f203568.jpg)
客室内にはヤシの葉で編まれたバッグや帽子が配され、アメニティもすべてヤシの葉製の小さな容器に入っている。ペットボトルは一切使われることがなく、飲料水は備え付けの水筒で持ち歩く。プラスチックゴミは、日本に持ち帰るか、分別して専用の袋に入れてゴミ箱の横に置くスタイル。可能な限り環境に負荷をかけない工夫がなされている。
![客室にはソファやライティングデスクもあって広々としている。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/b/1/-/img_b1663bade9c0cc8e4bea9563295d7085150396.jpg)
![プールヴィラの室内。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/b/3/-/img_b38021dee49a1d25d71c930be8c91269152834.jpg)
![キャノピーヴィラ以外のバスルームにバスタブはないが、大きな鏡にダブルシンク、勢いよく水が出るシャワーブースとソファがある。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/6/-/img_4674aca88f92959c75f3e6a4a2067c1b143980.jpg)
![各客室には、ヤシの葉で編んだ帽子やバッグが配されている。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/1/7/-/img_17d47a5844fb82778cf4cc5cf1ca4e22246286.jpg)
チェックイン時に、外出時には必ずドアを閉めるよう注意喚起がある。野生のサルが室内に入ってしまうからだとか。それほど自然豊かな島なのだ。
2023.10.15(日)
文・撮影=たかせ藍沙