暑い夏が過ぎ、秋風が心地いい季節。旅をしたい気持ちが高まってきました。

 紅葉や秋祭り、収穫のよろこびなど、日本にはたくさんの美しい秋の絶景・風物詩があります。自粛中に、そんな日本の魅力に気付いた人も多いかもしれません。

 「いつか」ではなく、今度の旅行の参考に。私たちを待っている秋ならではの豊かな景色をお楽しみください!

» 日本の隠れ絶景・風物詩リスト


◆名鉄三河線廃線路

 名鉄三河線は、豊田市と碧南市をつなぐ鉄道路線。現在、猿投駅から碧南駅まで39.8キロメートルあり、名古屋鉄道(名鉄)本線に次ぐ距離であるが、平成16年3月31日に一部廃線するまでは約65キロメートルもの長さであった。

 廃線となった区間は、「猿投駅~西中金駅」と「碧南駅~吉良吉田駅」。現在、廃駅のホームや路線は立ち入ることができるようになっており、散策や写真撮影に訪れる人も多い。

 特に、廃駅のなかでも「三河広瀬駅」と「西中金駅」は国指定文化財となっており、自然景観と調和したレトロな駅舎や独特なプラットフォームは見ごたえあり。三河広瀬駅では美しい紅葉も眺められ、真っ赤なモミジが彩るノスタルジックな風景を楽しめる。

見ごろの時期:11月下旬

名鉄三河線廃線路(めいてつみかわせんはいせんろ)

所在地 愛知県豊田市東広瀬町神田41−6
https://www.tourismtoyota.jp/spots/detail/2257/

◆鳳来寺山・鳳来寺

 「鳳来寺山」は、修験道として栄えた標高695メートルの霊山。1300年前に利修仙人が開山したとされており、山の中腹には徳川家康ゆかりの地として知られる古刹「鳳来寺」が鎮座している。

 鏡岩(屏風岩)が剥き出しになった岩肌が迫力のある山で、山全体が国指定名勝・天然記念物に指定されるほどの自然の宝庫。紅葉の名所としても名高く、岩肌を多彩な自然が彩る光景は神秘的だ。

 また、鳳来寺山は「声の仏法僧」とも呼ばれる、愛知県の県鳥「コノハズク」の生息地。「鳳来寺山自然科学博物館」のコノハズクコーナーでは「コノハズク」の鳴き声を聞いたり、映像を見ることができる。

見ごろの時期:11月上旬~下旬

鳳来寺山・鳳来寺(ほうらいじさん・ほうらいじ)

所在地 愛知県新城市門谷字鳳来寺1
https://www.aichi-now.jp/spots/detail/50/

2023.10.02(月)
文=佐藤由樹
協力=Aichi Now