暑い夏が過ぎ、秋風が心地いい季節。旅をしたい気持ちが高まってきました。

 紅葉や秋祭り、収穫のよろこびなど、日本にはたくさんの美しい秋の絶景・風物詩があります。自粛中に、そんな日本の魅力に気付いた人も多いかもしれません。

 「いつか」ではなく、今度の旅行の参考に。私たちを待っている秋ならではの豊かな景色をお楽しみください!

» 日本の隠れ絶景・風物詩リスト


◆寿福寺の紅葉

 「寿福寺」は、1200年に源頼朝の妻・北条政子が頼朝の菩提を弔うために、禅の高僧・明庵栄西を招いて創建した古刹。鎌倉五山の第三位であり、鎌倉三十三観音第24番、鎌倉二十四地蔵第18番でもある。

 外門から山門まで続く敷石道の美しさで知られており、紅葉の時期にはモミジが赤や黄色の彩りを添え、閑静な雰囲気を漂わせる。

 境内裏の墓所には五輪塔を祀るやぐらが2つあり、これは北条政子とその子・源実朝の墓と伝わるもの。特別な期間を除いて境内は公開されていないが、参道や墓所を見ることは可能だ。

見ごろの時期:11月下旬~12月中旬

寿福寺の紅葉(じゅふくじのこうよう)

所在地 神奈川県鎌倉市扇ガ谷1-17-7
https://www.trip-kamakura.com/place/168.html

◆宮ヶ瀬湖の紅葉

 「宮ヶ瀬湖」は、東丹沢にある宮ヶ瀬ダムの建設によってできた人工湖。湖面の広さは約4.6キロ平方メートルと首都圏最大級のスケールを誇り、湖畔の「宮ヶ瀬湖畔エリア」「ダムサイトエリア」「鳥居原エリア」の3エリアでは、水源地域ならではの観光が楽しめる。

 特に、湖畔エリアは眺望スポットが充実しており、広さ2万平方メートルを超える芝生の「けやき広場」からは美しい山々と湖を望め、湖面からの高さ21メートル、長さ315メートルの「水の郷大吊り橋」からはエリア一帯を見渡せる。また、湖畔エリアと鳥居原エリアを結ぶ330メートルの逆ローゼ橋「虹の大橋」からの眺めもすばらしい。

 秋には、湖畔エリアの広葉樹や周囲の山々、森が紅葉し、ロードトレイン「ミーヤ号」でエリア内を一周しながら景色を眺めたり、3エリアをつなぐ遊覧船「ミーヤ丸」に乗って湖面から眺望を満喫したりできる。

見ごろの時期:11月中旬~下旬

宮ヶ瀬湖の紅葉(みやがせこのこうよう)

所在地 神奈川県愛甲郡清川村宮ヶ瀬940-15
https://www.miyagase.or.jp/

2023.09.28(木)
文=佐藤由樹