◆八重垣神社祇園祭

 「八重垣神社祇園祭」は300年以上の歴史を誇る、千葉県北東部を代表する祭りのひとつ。

 毎年8月4日、5日に開催され、一番の見どころは5日に行われる「神輿連合渡御」。10地区の氏子たちの神輿が20基、太鼓や笛を奏でる囃子方と一緒に、八重垣神社を中心に約6キロメートルの距離を練り歩く。

 渡御は10:00から20:00ごろまで続き、神輿を担ぐ氏子たちに冷水をかけるのが習わしとなっている。これはもともと、五穀豊穣や商売繁盛を祈願しお清めのために始められたもので、現在は暑さ対策も兼ねて桶やトラックの荷台からかけることも。

 また珍しい女性の氏子たちによる「女神輿渡御」もこの祭りの特徴だ。当日は地域住民や近隣の市町村からの観覧者など、大勢の人で街が賑わう。

開催日:8月4日、5日

八重垣神社祇園祭(やえがきじんじゃぎおんまつり)

所在地 千葉県匝瑳市八日市場イ2939八重垣神社周辺
http://yaegaki.web.fc2.com/

◆銚子市の満願寺とひまわり

 銚子市の満願寺は、「願いがかなう観音様」として深く信仰されている古刹。銚子電鉄の犬吠駅から寺院を望むことができ、夏になると正門前一面が黄色いひまわりで包まれる。

 このひまわりは地域の農家の人々によって、毎年植えられているものだ。参道の両サイドの畑いっぱいに咲くひまわりの花は美しく、寺院の参拝とともに花を楽しみに訪れる人も多いそう。

 また、開山大の塔の上層まで上ると、窓から広大な海と「犬吠埼灯台」を遠望でき、夏の晴れた日には、銚子の青空に映えるひまわりの黄色い絨毯が満喫できる。

見ごろの時期:7月下旬~8月

銚子市の満願寺とひまわり(ちょうししのまんがんじとひまわり)

所在地 千葉県銚子市天王台9822-1
http://www.manganji.org/index.html

2023.07.19(水)
文=佐藤由樹
協力=千葉県観光物産協会