徐々に世界を旅する人も増えてきましたが、自由に海外へ行かれなかった時期に、日本が誇る四季折々の魅力に改めて気付かされたという人も多いようです。
だから今こそ、手が届くところにある日本の魅力を再発見してみませんか?
寒さが厳しく家にこもりがちですが、このシーズンだからこその風景を楽しみに出かけたいもの。
特集では、各エリアの観光の達人に、その地が誇る自慢の絶景・風物詩について教えてもらいました。
今回はCREA編集部が選ぶ、冬の風景をご紹介します。
日本の各地に息を呑むような素晴らしい景色が広がっています。この先の旅の参考にどうぞ!
◆屋島 獅子の霊巌
高松市北東部に位置する屋島は、源平合戦の古戦場として知られる溶岩台地。国の史跡・天然記念物に指定された景勝地で、数多くの史跡や大自然を満喫できる。
眺望スポットが多くあるが、なかでも屋島山山頂にある獅子の霊巌は特に人気。展望台の下に海に向かって咆哮する獅子の形をした岩があることからこの名がついたとされる展望台で、ここから高松市街地や瀬戸内海の島々を一望できる。
また、夕景や夜景もすばらしく、「日本の夕陽百選」「夜景100選」「日本百名月」などに選ばれるほど。夕焼けから徐々に夜景に変わるまで美しい光景が続き、辺りに暗闇が広がる頃には、街が「四国随一の光量」といわれるほどのまばゆい輝きに包まれる。空気が澄んだ冬の時期は街の灯りがいっそう鮮明に見えて、宝石がちりばめられたような世界が広がる。
屋島 獅子の霊巌(やしまししのれいがん)
所在地 香川県高松市屋島東町
2023.01.09(月)
文=佐藤由樹