駄々こねに対処! 効き目抜群のお助けグッズ
まず、予測不能の、時間を食う困りものとしてあげられるのが、3歳児の駄々こね。朝、保育園に行く直前になって「行きたくない」「今日は違う靴がいい」。どんな正論もかなわない3歳児の主張に付き合っているとあっという間に、5分10分15分とたってしまう。その時間があれば、おかずの1品でも作りたい。
そこで役に立つのが車の中で見ることのできるDVDだ。「しまじろう見ながら行く? それともプリキュア?」の一言で解決できる魔法のようなグッズだ。夜寝ないときには「鬼から電話」アプリに助けられている。
夫は起業したてで、残念ながら家事を手伝う余力はない。
食べ盛りの男の子が2人いるので、週末にメイン料理を4日分作り置く。あとは出勤が遅い時には朝のうちにサラダの具を刻んだり、野菜をゆでておいたり。ちょこちょことすきま時間を狙って準備をする。
慌ただしい夜の時間に助かるのは、2人のお兄ちゃんたちの手伝いだ。
「お兄ちゃんたちと私と3人で3歳児の子育てをしているようなもの」と菊池さんは笑う。
帰宅後の食事の支度は、簡単だ。メイン料理はできている。お米は長男が炊いておいてくれる。あとは簡単なものをサッと用意するだけ。食事の後片付けをしている間に次男はお風呂を洗い、どちらかが娘をお風呂に入れる。
夜のうちに洗濯をすませ、一部はそのまま乾燥機にかける。「本音をいえばぜんぶ天日干ししたいんですけれど、乾燥機なら干す手間が省けます。朝には乾いているのでやはりありがたいですねえ」
食べ盛り、汚し盛りの子どもたちなので、食事の用意、洗濯など大変な部分もある。しかし、その分家事と育児を分担してくれているので、負担感はない。
「もし、私が働きに出ていなかったら、今子どもたちがやってくれていることも全部自分でやっていたと思うんです。男の子達も、本当に親が忙しければ『しょうがないからやるか』とやってくれますよ。末っ子も自分から明日の支度などしてくれるようになりました」
「お母さんはタクシーの運転手」というのは子どもたちの誇りでもある。母親が外で生き生きと働いていることで、子どもたちは、母親が社会に貢献していることを知る。そして、自分たちの手伝いが、間接的には社会につながることを、無意識に自覚していくのではないだろうか。
Column
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2013.11.20(水)
text&photographs:HITOMINA