1906年の創立以来、自然美とその生命力を称えてきたヴァン クリーフ&アーペル。なかでも花々はこの偉大なるメゾンの最も大切なインスピレーションの一つであり、今なおメゾンを魅了してやまないエレメンツとなっている。そして2022年秋、昨年春に東京代官山で開かれた、生を謳歌する草花の展開する詩的な世界を現したエキシビションが、11月3日から京都の下鴨神社で再び開催される。
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今回も、華道家 片桐功敦(かたぎり あつのぶ)氏によって、ヴァン クリーフ&アーペルのジュエリーにインスピレーションを受けた、新たな生の予感や託された未来への希望が、花と植物という儚い存在の有機的な営みを通して誌的に表現された展示となる。日本人の心をも映す、麗しいエキシビションとなるにちがいない。

この展示は、太古よりその地に存在する森と一体となった世界遺産の下鴨神社境内の3か所で行われ、秋に色づいた落ち葉のトンネルや、神社を潤す清らかな水に映る花の姿と共に、季節の移ろいを映し出してゆくものとなる。このエキシビションでの表現に際し片桐氏は「限りある花の命も季節を廻り循環することで永遠となる」と語っている。

また、同メゾンとのコラボレーションにおいて「生け花の作品はこの世から姿を消してしまうもの。一方ジュエリーは長く形を留めます。形となったものに違いはあっても、ヴァン クリーフ&アーペルと自身のクリエイティブの根本は同じ。丁寧な仕事と作り出されるものとの対話が本物の作品を生み、人の心を動かすのです」と伝えている。

京都を舞台にした、この麗しいコラボレーションは11月3日㈭から、12月12日㈪まで。予約不要、入場無料での開催となり、また、11月12日㈯13日㈰には、子供向けのワークショップ「In bloom~草花を纏う」も行われる。
悠久の時を自然と共に刻む下鴨神社で、永遠の美を映すヴァン クリーフ&アーペルの世界に浸れる素晴らしいこの機会に、ぜひ秋の京都を訪れてみてはいかがだろう。
ヴァン クリーフ&アーペル
https://www.vancleefarpels.com
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2022.10.31(月)
文=CREA編集部