屋外で快適に眠れる便利アイテム
●ハンモック
災害時に優先度が低そうなハンモックですが、地面のコンディションを選ばずに設営できて、シュラフより軽量で持ち運びやすいというメリットがあります。
専用の蚊帳や雨よけが付いたハンモックもあるので、屋外でも快適に眠れます。
「ハンモックに腰をかけて地面に足が付く高さに吊るせば、椅子として使うことも。また、人を包み込む形状を生かして、いざという時は担架としても役立ちます。物を運ぶ際も包み込めるので落としにくく、荷物置き場にすると移動もスムーズに行えます」(寒川さん)
●断熱マット
「サーマレスト Zライトソル レギュラー」は、表面をアルミでコーティングしているため、効率よく熱を反射して暖かさを保ちます。寒いときはアルミ面を上にすると断熱性が向上し、逆に暑いときはアルミ面を地面に向けると体温による保温効果をなくし、地面の熱を跳ね返す役目も果たします。
「実は、シュラフ以上に重要なのが断熱性のマットです。表面の凸凹が空気の層を多く作り出すので、夏は涼しく、冬は暖かいのが特徴。クッション性もあるので、多少ゴツゴツした地面でも快適性を保てます。シュラフの下に敷くだけでなく、折り畳めば枕やクッションとしても使えます」(寒川さん)
●シュラフ
シュラフには、頭まですっぽり覆うマミー型と、布団タイプの封筒型があり、防災用に備えるなら封筒型が適しています。
側面をジッパーで開閉できるので温度調節がしやすく、頭部が外に出るので小さな子供でも安心して使えます。
「使い心地が布団に近い封筒型のシュラフは、アウトドアをしない人でも違和感なく使えるのがポイント。ジッパーを全開にして広げれば敷布団や掛布団にもなって、状況に応じて幅広く使えます。シュラフの下にマットレスを敷くと保温性が上がって、快適さも増しますよ」(寒川さん)
2022.10.04(火)
文=田辺千菊(Choki!)
撮影=深野未季