歴史的円安の今、ムダ使いは1セントだって、したくはないもの。やはりハワイでしか入手できないものを選んでこそ、買った甲斐があります。
ハワイアンカルチャーのアイテムや、地元アーティストによる手仕事など、お宝を探しましょ。
テーラーメイドのような着心地の「キホロ・カイ」のアロハシャツ
ハワイのロコが“ハレの日”や金曜日の“アロハ・フライデー”に着用する正装、アロハシャツ。せっかくならこだわりの一着を手に入れたいもの。
こちらはアロハシャツにたずさわって30年以上の、カーク・ハバードさんがデザインするアロハシャツの専門店。
日本の着物の生地をリメイクしたというアロハシャツの起源に則して、トラディショナルなスタイルを追求しています。そのこだわりは、生地を日本で作り、縫製はハワイメイド。
テーラードしたようなアロハシャツは、ゆったりとした身幅で、どこでも、いつでもハワイが感じられます。ぴたりとあつらえたような着心地に米国本土のファンが多く、モダンクラシックなデザインから“五番街で着られるアロハシャツ”とも言われています。
カークさんによる生地のデザインには、ストーリーがあります。古代ポリネシアの人々がカヌーで運んだウルやバナナなどの植物“カヌープランツ”や、ハワイ島のヒロのガーデンをイメージしたものなど、ストーリーを知って着ると、気分も違います。
プランテーション時代にサトウキビ畑の労働者が愛用していた、アロハシャツの原型の“パラカ”も、デザインはそのままに素材を着やすくアレンジ。ハワイの歴史を思いながら、着られる一着です。
ロックダウン中は、エッセンシャルなショップしか営業できず、唯一許されたマスクのみ製造・販売。そんな苦境を乗り越え、ようやくアロハシャツが作れることが嬉しいとカークさん。思いがこもった、アロハシャツです。
キホロ・カイ
Kiholo Kai
所在地 125 Merchant Street, Suite 101, Honolulu, HI 96813
電話番号 +1-808-936-9407
営業時間 9:00～16:30
定休日 土・日曜
https://kiholokai.com/
2022.10.09(日)
文・撮影＝古関千恵子
