環境負荷を軽減するためゼロエミッションを掲げ、最先端かつスタイリッシュな電気自動車を提案し続ける「ボルボ」。サイエンス、テクノロジーを融合させ、自然と調和したアート空間を作り続ける「チームラボ」。

 ボルボが協賛するアート展「ボルボ チームラボ かみさまがすまう森」が九州・佐賀県の武雄温泉にある御船山楽園(~11月6日)で開催中だ。

 光のインスタレーションに包まれた夜の御船山楽園に訪れれば、そこはまるで別天地。神々が住んでいるかのような幻想的な空間の中、大いなる自然と一体化する体験を約束する。


佐賀県武雄市の「御船山楽園ホテル」は日本有数のアートホテル

 佐賀県武雄市、300万年前に有明海から隆起して生まれたという御船山。その後、江戸時代後期に第28代武雄領主の鍋島茂義公が別邸としてつくり上げたのが御船山楽園だ。その広さはなんと15万坪。

 その御船山楽園と山麓にある御船山楽園ホテルが「ボルボ チームラボ かみさまがすまう森」の舞台だ。

 ホテルのレセプションに足を踏み入れるとそこには幻想的な空間が広がっている。無数のランプが“かみさまのすまう世界”、天界へと招待してくれているようだ。

ホテル内にはボルボC40リチャージとのコラボ空間も

 今年で8回目を数える「チームラボ かみさまがすまう森」にボルボが協賛をするのは2021年に続き2回目。昨年はSUV「XC40」とのコラボアート空間が展示されていたが、今年はピュアEV「C40リチャージ」をモチーフにした作品「生命は結晶化したうごめく光」が展示されている。

 アメーバのような虹色の光が広がる水の上に鎮座するボルボC40リチャージ。近くで観ようと水の中に足を踏み入れると、模様が変化していく。まさに“うごめく”という感触だ。新しい有機的な存在の発生、イノベーションを感じさせるような空間を堪能できる。

館内には他にもさまざまなチームラボの作品が

 御船山楽園ホテルの中には他にもさまざまなチームラボの作品が。

 中でも「グラフィティネイチャー - 廃墟の湯屋に住む生き物たち、レッドリスト」は興味深い。昔はホテルの大浴場だった場所が一つの架空の生態系となっているのだ。

 そこに住まう“生き物たち”はお絵かきの世界にいた“生き物たち”。併設されているスキャナーで読み込むと「グラフィティネイチャー」に誕生するという仕組みになっている。「グラフィティネイチャー」の中はまさに1つのビオトープ。カエルは蝶を捕食し、そのカエルはヘビに捕食され……というように循環系を構築し、バランスを保つ。自然の理に思いを馳せるきっかけになってくれる。

 他にも、「忘れ去られていた地下道の朽ち果てていく場に永遠に憑依する炎」や「廃墟の湯屋にあるメガリス」など、多くの気づきに満ちた作品が展示されている。

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2022.08.06(土)
文=CREA編集部
写真=三宅史郎