岩渕真奈の才能を目の当たりにして挫折
一時はサッカー選手になることを夢見たが挫折。同じチームに“天才”がいたからだ。「当時から男の子をどんどん抜いていた」(同前)というその人物こそ、なでしこジャパンの岩渕真奈選手(29)。その才能を目の当たりにし、新たな道を模索し始めたという。
進路に悩む竜星の背中を押したのは母親だった。
「高校2年生の頃、ファッション関係の仕事をしていたお母さんから矢沢永吉の自伝『成りあがり』を渡されたそうです。それを読んだ竜星は『自分もスターになりたい』と感化された。その2日後、今の事務所にスカウトされたのです」(事務所関係者)
事務所のプッシュもあって、デビューしてすぐに主演舞台やドラマのレギュラーが決まる。2013年、若手俳優の登竜門である戦隊モノ「獣電戦隊キョウリュウジャー」(テレビ朝日)の主役に抜擢。
天海祐希を「芸能界の母」と慕う
だが、21歳にしてスキャンダルデビューを果たしてしまう。放送終了4カ月後の14年6月、共演したキョウリュウピンク役の今野鮎莉(25・引退)との手つなぎデートを「女性セブン」にキャッチされたのだ。
「売り出し中だったゆえ事務所は『プロ意識が足りない』と叱責。竜星はそれまで以上に仕事に精進し、単身パリへ渡り、オーディションを経てパリコレに出たのです」(同前)
役者としての転機は18年、天海祐希(54)の主演舞台「修羅天魔」だった。
「実は竜星のキャスティングは天海さんの提案。13年の『女信長』(フジ)で共演した際、陰で努力する姿を見て、彼を買っていたのです。天海さんは『あなたが困った時には絶対助けるから』とまで言い、竜星は今も『芸能界の母』と慕っている」(舞台関係者)
キー局のプロデューサーは言う。
「これまでも話題作に出ていたが、同世代に浅香航大や間宮祥太朗など似た雰囲気のイケメン俳優がいて、芽が出るのが遅かった。朝ドラで“跳ねた”ことで、今後、活躍の場は増える」
“流星”では終わらないヤサ!
2022.07.01(金)
文=「週刊文春」編集部