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 フラワーデザイナーの佐藤俊輔さんが一日一花、暮らしが華やぎ、活力をもらえるおすすめの花をナビゲート。今日は、花を飾ってみませんか?

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5月5の花はハナショウブ

 5月5日は端午の節句。鯉のぼりが空を舞い、柏餅やちまきを食べ、菖蒲湯に入る習慣があります。

 古代中国において、端午の節句に、強い香りが邪気を祓うとされた菖蒲が用いられ、それが日本に伝わり、いつしか、子どもの成長を願ったり、厄除けの行事として、菖蒲湯が広まりました。

 菖蒲湯に使う菖蒲とは種類が違いますが、端午の節句に合わせて、同じ菖蒲の名を持つ「ハナショウブ」が花屋さんに並びます。

 朝顔や菊と並んで江戸園芸ブームをけん引した花形植物で、雅な姿は武家に愛されました。

 切り花の場合は、花が開くと1~2日でしぼんでしまうのですが、1つの苞の中に実はつぼみが2つあり、しぼんでしまった花を摘んでおくと次のつぼみが開き、花が二度楽しめます。

 パッと見ただけでは、1番目のつぼみなのか、2番目のつぼみなのか分かりにくいので、二度花を楽しみたい時は、花屋さんに1番目のつぼみかどうか聞いてみるといいでしょう。

 金をあしらった花器に生ければ蒔絵のような雰囲気を楽しめます。

【ハナショウブの花言葉】優しい心、あなたを信じる、心意気、優雅、情熱
【ハナショウブが誕生花の人】5月5日、5月8日、5月10日、5月20日、5月31日生まれ

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佐藤俊輔(さとう しゅんすけ)

フラワーデザイナー。大手百貨店退社後、花の世界へ。2014年モナコ国際親善作品展国内選考会で特別賞を受賞。'17年「女性自身」(光文社)、’19年日本最大級の花材通販「はなどんやアソシエ」にて季節のアレンジメントを連載。’20年から、CREA WEBにて「Playful Flower Life!」連載中。

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フラワーデザイナーの佐藤俊輔さんが一日一花、暮らしが華やぎ、活力をもらえるおすすめの花をナビゲート。花にまつわるトピックスや飾り方などもあわせて紹介します。今日は、花を飾ってみませんか?

 

2022.05.05(木)
文=佐藤俊輔
イラスト=佐藤弘昌