休眠から目覚めた木や草が花を咲かせ、景色を鮮やかに染め上げる春がやってきました。
「いつか行きたい! 『日本にしかない風景』再発見」2021年春篇に、新たな景色を追加して、2022年版をお届けします。
四季があり、自然の移ろいを感じられる日本。各エリアの観光の達人が選ぶ、その地に息づく春色の景色をお楽しみください。
今回は、CREA編集部が選ぶ、春の風景をご紹介します。
◆三室戸寺のつつじ
宇治市の山間に佇む三室戸寺は、創建から1,000年以上の歴史を誇る名刹。境内を彩る四季折々の花々が美しく、宇治屈指の花寺としても有名だ。
春に見ごろを迎えるのは、桜とつつじ。三重塔にかかるソメイヨシノや、庭園内の枝垂れ桜、茶屋付近の八重桜など、美しい桜を満喫できる。
さらにすばらしいのは、関西の寺院でナンバーワンの規模を誇るつつじの庭園。約2万株のカラフルな花が咲き広がる様子は圧巻で、京都のつつじの名所として「つつじ寺」とも呼ばれている。
例年、ゴールデンウィーク前後が満開の時期。華やかな花々に囲まれて、春の彩りを楽しもう。
三室戸寺のつつじ(みむろとじのつつじ)
所在地 京都府宇治市莵道滋賀谷21
つつじ園の開園期間 2022年4月23日(土)~5月15日(日)
時間 8:30~16:30
拝観料 大人 800円、小人 400円
https://www.mimurotoji.com/
◆獅子崎稲荷神社のミツバツツジ
京都の海側にある獅子崎稲荷神社(しいざきいなりじんじゃ)。山上には日本三景「天橋立」を望める展望台があり、ここからの眺望は雪舟の描いた国宝「天橋立図」の構図とよく似ていることから「雪舟観」と呼ばれているのだそう。
「獅子崎稲荷神社では4月中旬~下旬に、山肌に連なる朱色の鳥居の周囲に約千本のミツバツツジが咲きます」(京都府公式観光情報サイト「京都府観光ガイド」 越智さん)
獅子崎稲荷神社
所在地 京都府宮津市獅子崎
https://www.amanohashidate.jp/spot/
2022.03.13(日)
文=CREA編集部