きたる8月7日(水)~11日(日)に開催される「かなざわ燈涼会(とうりょうえ)」は2013年で4回目を迎えます。夏休みの過ごし方がまだ決まっていないというかた、ぜひ訪れてみて! 大人の楽しみが詰まった金沢の魅力を、第3回目のリポートでは主計町(かずえまち)と日本酒の老舗メーカー「福光屋」を通じてご紹介します。(第1回目の記事を見る第2回目の記事を見る)

夏の風物詩、「かなざわ燈涼会」へ出かけよう

 金沢市の浅野川沿いにある主計町茶屋街は、加賀藩士・富田主計(とだかずえ)のお屋敷があったことに由来する町名で、明治期から昭和戦前期にかけて栄えた茶屋町。今も昔ながらの料亭や茶屋が建ち並び、夕暮れどきになると芸妓が奏でる三味線や太鼓の音が聞こえることもある粋な界隈です。

左:かつては尾張町と呼ばれたこの町は、1999年に全国で初めて旧町名が復活し正式に主計町となったそう
右:暗がり坂と呼ばれる階段を下りると主計町に。今もお茶屋街の風情を残す観光コースのひとつです

「嗜季(しき)」はそんな主計町にある古い町家をそのまま利用した喫茶&食事処。茶房、酒房としてはもちろん、この空間を楽しむさまざまな「町家遊び」のイベントが催されています。例えば、浅野川の清流に耳を澄ましながら朝の一服を嗜む「夏涼朝茶会」や、色々な器から選んで、シールを貼って焼いて……オリジナルな器を作る「九谷焼ワークショップ」などがあり、こんな体験も旅のよい思い出になりますね。

「九谷焼ワークショップ」では上出長右エ門窯(かみでちょうえもんがま)が出張指導。こんな絵柄のシールを貼って焼きあげる小皿が作れるかも!? ポップでかわいい!

 昼間でもほの暗い店内からは、浅野川沿いに繁る緑がまぶしい! 真夏の観光途中に立ち寄ると、じつにホッとします。調度品にうっとりしながら、まったりとした空間で抹茶シロップのかかった酒粕アイスクリームで和むのもおススメ。ほんのりお酒の香りがして、甘さもおだやかな和スイーツです。

 この酒粕アイスクリームは、金沢の老舗酒造メーカー「福光屋」特製。「福光屋」は1625年創業で、日本酒(それも、すべて純米造り!)を中心に酒蔵コスメや発酵食品&飲料などまで幅広く手掛けています。高品質なのはもちろんのこと、センスのよいパッケージが女子心にも響いて、ついあれもこれも買いたくなってしまうラインナップなのです。現在では東京・銀座の松屋や六本木のミッドタウンにも出店しています。

 ちなみにミッドタウン(SAKE SHOP 福光屋)では、福光屋の酒造りを支える湧水「百年水」を使ったかき氷、「赤酢蜜づけ夏みかん」や「練乳ホワイトサワー」などが味わえますよ!

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2013.08.06(火)